ジャン・フルネ 現役引退コンサート

これは、12/17深夜のお話・・・ インターネットを開いて、SNSサイトを見出したその瞬間! あるコミュニティの最新書き込みに目が釘付け!!

「ジャン・フルネ引退公演のチケット譲りたし!」

ジャン・フルネの引退コンサートのチケット?! フルネさんは、東京に来たからには絶対一度は聴きに行かねば! と思っていた、伝説になりつつある現存の指揮者! なのに、行くぞ!と思って演奏会を調べ出したら、いきなり今度が引退公演っ!?

是非とも入手しなければ!と思ってはみたものの、チケットは即完売。。。で、その後も全然手に入らなくて、泣く泣く諦めていた プラチナチケットがこんなところに!!! しかも、掲載された時間が遅かったせいで、誰も反応していないっ!

この日のツキたるや凄まじく、この後のメールのやり取りも実にスムーズに進み、その後、無事に東京駅でチケットを譲り受け。。。実にご丁寧かつ優しい応対をなさるきれいなお嬢様でした。心から感謝!


そして当日。遂に始まったコンサート。私にとって、最初で最後のフルネ体験。。。A2サイズはあろうかと思われる大きな楽譜を前にフルネさんは92歳とは思えない元気な指揮ぶり。この不世出の大指揮者から引退コンサートの相手という栄誉を受けた東京都交響楽団も当然のことながら、気合い十分。

特に最後のブラームスの交響曲第2番は、凄まじいまでの緊張感とお互いの信頼と思い入れがひしひしと感じられる、深い魂のこもった尋常ならぬ演奏…特に肩の力は抜けているのに、異常な緊張感を伴ったpppはこの世のものとは思えない響きで、正直なところ、フルネさんにそこまで思い入れがあった訳でもないのに、その音を聴いた瞬間に本当にぼろぼろ泣けました。。。一期一会の演奏とは、まさにこのこと。

第4楽章の最後半、いったんフィナーレに向け速度を落とし、楽器編成を変え音型を変え、テーマを繰り返しながら、徐々に盛り上がっていくところでは、指揮者、奏者共、これまでの思い出がそれこそ走馬灯のように蘇り、いつまでもこの幸せな時間が続けばいいのに、といった万感の想いでも込められていたのでしょうか?聴いている我々の時間もその流れがものすごく引き延ばされたように感じられ。。。でも無情にも音楽は進み、一気呵成に上り詰め、過ぎ去る堂々としたフィナーレへ。最後は何が何だかわからないままに、呆然自失。滂沱の涙。。。そして、周りの大きな拍手に気を取り直して、スタンディング・オベイション。周りに負けないぐらい大きな拍手とブラヴォー!!

一生忘れられない貴重な一夜になりました。

 

尚、この日の演奏のDVDはこちら。

今でも当日の感動が蘇えるこのブラームスの演奏の記録は、私にとって宝物の一つになっています。


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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