中村 健 60th Birthday カンカン LIVE@福岡・大名ルームス 18/04

先日、福岡・大名ルームスで行われたドラムの中村 健(タケシ)さんの祝60th Birthday 還暦・感謝!LIVEに行ってきました。

中村さんが所属されておられる4つのバンドが一堂に会するという何とも豪華な一夜でしたが、この中村さんの晴れ舞台に集まったお客さんは何と満員御礼100人超!やっぱり中村さんって、みんなから愛されてるんだなぁ、と感心しきり。。。

まず最初は、赤いチャンチャンコの代わりに赤い帽子と蝶ネクタイ姿の中村さんのマイクから柳武史雄さん(G)、菅野友紀さん(Org)と共に柳武史雄O.G.D.トリオの演奏。

いつもにも増してご機嫌そうな中村さんの小気味良いドラムに支えられたギターとオルガン。その明るく楽しい洒脱な演奏にお客さんもリラックス・ムードに。ツカミはばっちり!

次はオルガンに代わって、井上裕章さん(P)、SAKUさん(B)が入られた柳武史雄カルテット。その熱く盛り上がる演奏と最近聞くことのなかった客席からの気合の入った掛け声に一気に熱を帯び始める会場。幾重にも重ねていくドラム・ソロ、ゴリゴリしたベース・ソロにはヤンヤの大歓声。

休憩を挟んだ後は、長崎出身つながりという小國雅香さん(p)、丹羽肇さん(b)との小國雅香トリオ。繊細で豊かなピアノの旋律、印象的なベースのアルコ、白熱したベースとドラムの掛け合い、時に立ち上がって感興の趣くまま思い切り弾くピア二ストにドラム・ソロを見守るベーシスト等々、見所満載。

それにしても、その息の合ったアンサンブルが実に見事!と思って見たら、アイ・コンタクトを取る中村さんがこれがまた心底楽しそう。。。はちきれんばかりの笑顔!最高でした。

最後は古城憲さん(tp)、甲斐大作さん(as)、斉藤大輔さん(p)、中瀬亨さん(b)との中村健クィンテット。サンバ・セグリダッド(安全サンバ?)等、中村さん命名の面白い曲も交えた演奏でしたが、やはり2ホーンの威力は絶大。豪華絢爛、カッコいい!中村さんの長いドラム・ソロもあって大いに盛り上がり、中村さんのご挨拶へ。

その中で、この2日前にご逝去されたジャズピアニスト内田浩誠(コウセイ)さんのことに触れられ、涙ぐまれた一場面もありましたが、全てをひっくるめて出演者全員がステージに上がられ、アンコール。

中村さんはスティックをマイクに持ち替え、軽妙なスキャットや奇妙なダンスで参戦、会場が一体となり、最高潮の内に大円団。

時間的には押しに押して、終演時間も予定を大幅に超過したようでしたが、それも客としてはありがたい話。終演後の中村さんのやり切った感いっぱいの満面の笑みがこのライブの大成功を物語っていたと思います。

全く違う4つの編成・性格のバンドそれぞれに調和をもたらし、音楽を息づかせたドラマー、中村健さん。。。途中で、7人兄弟の6番目の次男という生い立ちの中で自然に育まれたという処世術というお話をされましたが、これもその才能が成した成果でしょうか?

いずれにせよ、素敵な還暦をお迎えになられ、本当におめでとうございました!

そして、本日付で転勤した私にとっても、とても思い出深い福岡ラストナイトとなりました。併せて、ありがとうございました。

また、このライブを一緒に観に行ってくれた仲間と結成したFGAジャズ倶楽部も福岡での最高の思い出の一つ。こんないいメンバーと知り合えた福岡、心から感謝です。


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑