【待望!店のジャズ】宮崎 高鍋・DOLPHY(ドルフィー) ③20/11

「ジャズ・スポットが2軒、クラシック喫茶が1軒もある文化の町」宮崎・高鍋町のDOLPHY(ドルフィー)のマスター・イサヒロさん。

初回の記事でイサヒロさんを称して「こんな多才な人はいない」と書いたところ、マスターの古くからのご友人から「三日も一緒にいればわかるのにね」とのご指摘を前回いただきました。

そして今回、【待望!店のジャズ】と称する訪問ツアーの中でようやく3回目の訪問を果たすことが出来ました(注1)ので、ご友人様宛の返信をそのまま記事に仕立てて、アップいたします。

ご友人様

ずっと楽しみにしていたイサヒロさんとの三日目をようやく過ごすことが出来ました。

そして結論ですが。。。客には絶対に三日ではわかりません!というより、やっぱりイサヒロさんは多才な方です。

もしかすると1つ1つのネタの深浅のことをご指摘されていたのかもしれませんが、私はジェット・コースターより目まぐるしく変わるネタの多彩さを心から楽しんでいますし、新しいネタを次から次へとここまで提示出来ること自体がスゴいこと。こんなマスターは他にはいらっしゃいません。

イサヒロさんの多才さを引き出すキッカケの一つは、物心ついた頃から小まめに作って来られたスクラップ・ブック「伊佐弘の軌跡」。そもそも、幼い日にこれを作ってしまった早熟ぶり。更にはこれを何十年もずっと作り続けることは常人には不可能なこと。内容の濃さも併せてイサヒロさんの異才ぶりを物語る貴重なエビデンスでもあります。

1枚の写真からギターを取り出し、そのギターについて説明されるための本を取り出し、ひとしきり説明が終わった後、それじゃあと言って、やおら弾き語りを始めるイサヒロさん(注2)。

そしてギターの話から岡崎倫典さんや吉川忠英さんといった名ギタリストのネタに話題は転々。

思いつくがままに引っ張り出して来られるレコード、そのジャケットの裏話や逸話。

土曜日の昼下がりに大音量で聴くハナモゲラの絶叫。

何と贅沢で楽しいこと!

このレベルにまで達すると愛好家やお宝自身が引きつけられ、寄ってくるように思えますが、出し惜しみなく取り出し見せていただく本や雑誌、チケットやおもちゃ。

その実に興味深くもマニアックな世界!

美は細部に宿ると言わんばかりに、お宝が手に入った経緯からその価値までこと細かい説明を嬉々として語るイサヒロさん。

私としては完全に想像でしかありませんが、きっとこの没入ぶりは、鉄人イサヒロ・バンドでのそのサックス・プレイに似ているのではないでしょうか?

そして鉄人イサヒロ・バンドでのサックス・プレイと言えば、その如何にも「持っている」雰囲気であり、それもイサヒロさんを語る上では外せない才能の一つ。

例えば、このさらっと出していただいたカレーにしてもそうです。もし聞いたらどれほどこだわりの話が出てくるのかなぁ、無茶苦茶あるんだろうな等と他人に思わせる才能。

そしてこのカレーのように、本当にこだわりの話が山ほど出てきて終わらないのも当然ながら才能の一つ。

また、元々お持ちだった無尽蔵の体力については、先般見つかった心臓の疾患により少し陰ったかもしれませんが、それでも凡人である私を圧倒する瞬発力は健在。

ということで、サンボマスターの歌ではありませんが、世界じゃそれを”多才”と呼ぶんだぜ!です。

またのご感想を楽しみにいたしております。

敬具

(注1)なかなかこのお店を訪問出来なかったのは、こちらの訪ねるタイミングが悪いから。というのも、熊本から宮崎方面をグルッと回ると高鍋に辿り着くのがどうしても定休日の日曜日に当たるので。まぁ、そのお陰でこの洒落たシャッターの写真を何度か撮ることが出来たので良しとしましょう。苦笑

ちなみに、このシャッターの絵はエリック・ドルフィーの名盤のジャケットですが、「飯に行っているから、いないよ!」みたいな洒落っ気もあって、これにしたのだそうです。

(注2)今回暗譜で弾き語りしていただいたのは、中島みゆきのまつりばやし 。。。私も大好きな初期のみゆきさんの3枚目のアルバム「あ・り・が・と・う」の中の隠れた名曲ですが、イサヒロさんの声質ともマッチしたとても沁みる演奏でした。お店ではそう歌うことはないらしいので、実にツイていました。

【駐車場:無(電話して聞くことをおススメします)、喫煙:可】


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汝が欲するがままをなせ

九州でのジャズ冒険を中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑