宮崎 高鍋・DOLPHY(ドルフィー) ①17/11

宮崎・高鍋にあるDOLPHY(ドルフィー)さんはどれか一つに絞っても良いくらい本格的な顔を三つもお持ちの不可思議なお店。

まず一つ目は当然ながら、ジャズ・バー。もちろん、本格的です。

そして、そのすぐ裏の顔は、本格的なスコッチ・パブ。まぁ、ここまではあってもいいと思います。

そして、新しく始めたとおっしゃるお昼の営業、カレー屋さん。この煮込みカレーが実に美味しいんですよ!とは、お店にいらっしゃっていた4人組のお客さんの弁ですが、その組み合わせが。。。

そして、その結果 出来上がったお店の入口はこんな感じ。。。まぁ、元々がマスターの多彩な趣味をゴッタ詰めにしたようなお店なので、あまり違和感がないと言えばないのですが、ちょっと他では見ないような不思議な店構えには違いありません。

そして、お客さんが私一人になった途端、ベートーベンの運命や中島みゆきが大音響で流れるジャズ・バー。。。何かおかしいと思いませんか?笑

このお店のマスターは、33歳の時に開業されて現在57歳ですが、見た目も感性も本当にお若く、これまでこのジャズ・ロード巡りの中でお会いしてきたマスターの中で、私と年代が近いお一人。とても親近感を抱いたので、ここでは名前でイサヒロさんと呼ばせていただきますが、イサヒロさんはこれまで知り合った多くの方々の中でもトップ級で多才かつ多趣味な方。

その守備範囲の広さは店内に飾ってあるものをちょっと見ただけでも窺えますが、更にはそれぞれが実に面白そう。

次に宮崎市内のFAR CRYさんを再訪しなければなかなかったため、2時間強しか滞在出来ず、慌しくて本当に申し訳なかったのですが、それでもサービス精神旺盛にイサヒロ・ワールドのほんの一端を覗かせていただきました。いや、これが実に楽しい!

この禁断の惑星のロビー・ザ・ロボットのおもちゃを紹介されておられる時のイサヒロさんの嬉しそうなこと!

私も銀塩カメラはそれなりに凝っていた方ですが、デジタル挫折組(注)。ところが何と、イサヒロさんが使っているのは、未だに銀塩フィルム!この600mmを手持ちで撮られたというオーネット・コールマンは傑作!

楽器も色々手掛けられるようですが、中でもサックス。宮崎のコミュニティFMでパーソナリティーをされていた時には番組内でご披露されたくらいの腕前、とは、この後、FAR CRYのマスターからお聞きしたお話。

そして先の話に戻りますが、このお店がジャズ専門を名乗っているのがおかしいぐらい音楽の趣味も広い。。。私のクラシック・ネタに呼応して、ウエストサイド・ストーリーでも有名なレナード・バーンスタインのWho am I?という知らなかった歌曲がまず飛び出し。。。

次に掛けていただいたのは単にベートーベンの運命とは言っても、カラヤン=ベルリン・フィルの1966年盤。壮年期のカラヤンが何をトチ狂ったか、ベルリン・フィルという名人オーケストラが崩壊寸前になるくらいの超高速スピードで指揮した変わり種で、クラシックというより完全にロックの世界。

ちなみに、このお店のスピーカーはJBL4311+38cmウーファーというこれまでのジャズ・ロード巡りの中では初めてのシステム。それを管球アンプの雄 ラックスマン38FDでドライブされておられるのですが、店内の長細い空間とのマッチングもあってか、ボリューム全開で鳴らした時の音圧の凄まじいこと。。。床がビリビリ揺れる程なのですが、ただ不思議なことに、音にカドがなくうるさく聴こえないのは、この管球アンプの持つ優れた特性のお陰でしょうか?いずれにせよ、いいものを聴かせていただきました。

そんな私の感慨などお構いなしに、「この世に二人だけ」や「ホームにて」という名曲を次々に鳴らしながら、これ、みゆきさんの息遣いが聴こえるでしょ?と笑顔満開で話されるイサヒロさん。。。この方、すごく面白い!同じく多趣味・博識のマスター、佐世保・BESSIE SMITH(ベッシースミス)の小田原さんと引き合わせたい!連れて来たい! 

この他、ビートルズのアビイ・ロードを歩く写真の色んなテイクを教えていただいたりしましたが、残念ながらもう時間は23時半前。。。FAR CRYさんからも「もう店を閉めるぞ!」と脅しのラインが入り、泣く泣くこのお店を後にしました。

それにしても、ジャズ喫茶Down beatさんクラシック喫茶モルゲンさんとこのDOLPHYさん。直径1km園内にこんなお店が3軒もある地域って、極めて文化的と言っても過言ではないと思うのですが。。。高鍋、恐るべし。本当に魅力的な町で参りました。

また来るしかないとは思うのですが、その時、どこのお店で何時から何時まで過ごすかが極めて切実な問題です。笑


(注)デジタル挫折組。。。デジタル・カメラは写真芸術の道具ではなく、映像加工芸術の素材獲得道具に過ぎず興味がない、という銀塩カメラの魅力にハマっていた人ほど陥りやすい病気が発症した人達のこと。

【駐車場:無(電話して聞くことをおススメします)、喫煙:可】


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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