岩手・一関 ジャズ喫茶ベイシー 15/01

今回は特別編。先日、日本一の呼び声高いジャズ喫茶ベイシーにようやく、行って来ました!

Stereo Saundという分厚い2千円超するオーディオマニアの愛読雑誌をご存じでしょうか?主に最新の数十万、数百万円するオーディオ機器の音を評論したり、使いこなし方や組合せ等を提案している雑誌で、高級オーディオに憧れていた高校生の頃は「誰がこんな雑誌を買うんだ?」とヤッカミ半分で思っていたのに、いつの頃からか私自身が愛読していた雑誌。。。苦笑

今回のベイシーのマスター菅原正二さんは、そのStereo Saund誌に「聴く鏡」という基本的に洒落た、時としてちょっと考えさせられるエッセーを連載されておられ、そこで何だかスゴい音のするジャズバーが岩手県一関市にあることを知り、この10年近く行ってみたい、聴いてみたいと思い続けてきました。。。

(ちなみに、最近のTV「ヨルタモリ」でタモリが「一関のジャズ喫茶のマスター」と言っているのは、友人である菅原さんの肩書をパクったもので、思わず笑ってしまいました。)

ただ、東京から新幹線を使って片道3時間、ともかく遠い。。。東京にすらいない私はその機会を作れないままズルズルここまで来たのですが、遂にその機会が訪れた訳です!

雪の残る閑散とした一関駅に降り立ち、街の観光案内のチラシや看板に大きく載っているベイシー、街の本屋さんの入口の一番目立つ所に置いてあるのは菅原さんの本。。。期待の高まる中、街をぶらついて気分を沈めて、いざベイシーへ。。。

薄暗い店内に入るとまず、会話なんて出来ないぐらいの凄い音量に圧倒されましたが。。。耳が馴れてくると、実にうるさくない。。。

店内は50席ぐらいあるのでそれなりに広いのですが、これまでの経験上、この天井の低さでこの音量だとうるさくて仕方がないはずなのに、全くうるさくはない。。。それこそ常連さんでしょうが、居眠りしてる人がいるぐらいで。。。笑

それどころか、全奏の時でも音が飽和状態になることもなく、それぞれの楽器の見せ場では音の塊が濁りもなく飛び交い、それぞれに存在感を見せつけながらも一体感のある、奏者の気合いすら伝わってくるような演奏が響いている。。。特に全奏からベースとドラムだけ残る等、音がさっと引いた時の臨場感は秀逸で、頭の中は疑問符だらけ。。。何なんだろう、この音は???

これまで積み上げてきたオーディオに対する概念が完全に崩されましたが、それでもやっぱり、聴きに行って良かった!経験してみないと想像だけで終わるところでした。。。やはりオーディオマニアなら、一度は訪れる価値があるお店ですね。。。

結局3時間ぐらいいましたが、常連客が多く、ずっと居座ってる人が多いのも、このお店の特徴でしょうか?

ちなみに、この写真に小さく写ってるのが菅原さんですが、レコードは必ずご自身で変えられるものの、後はずっと何人かの方とお喋りされておられたので、機会あらばと持ってきた博多土産はお店の方に渡して帰路についたのでした。。。

最後にこれは菅原さんの本の一番最初のものですが、オーディオマニアなるものがどんな人種かわかる貴重な資料でもあり(?)、なかなか面白いので、紹介しておきます。

これを読んでからお店に行けば、どんな音を目指してこうなったのか、という目標と結果がわかるという楽しみも味わえます。。。多分。笑


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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