広上淳一 指揮 九州交響楽団 (ダフニスとクロエ 他) 、ダニエル・ハーディング 指揮 パリ管弦楽団(ジョシュア・ベル メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 他)

今月は広上淳一さん指揮の九州交響楽団定期演奏会(於アクロス福岡)と、ダニエル・ハーディングさん指揮パリ管弦楽団の演奏会(於アルモニーサンク北九州ソレイユホール)を聴きに行ってきました。


まず最初のコンサートから。指揮者の広上淳一さんですが、以前ワーグナーの演奏で感動した大野和士さんの高校時代からのライバルであり、高校時代はグレて桜田淳子の追っかけをやってたとか、その指揮姿がおかしいだとか、のだめカンタービレのジャンプする指揮者のモデルであるとか話題の絶えない人気指揮者であり、その一方、あの下手だった京都市交響楽団を立て直し、定期公演を満員にするほどの実力派指揮者。


ということで、広上さんを聴きにこのコンサートを聴きに行ったのですが。。。曲目が、サティ=ドビュッシー編:ジムノペディ 第3番・第1番、フランセ:クラリネット協奏曲にラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)と何ともマニアック。。。苦笑

そして、その演奏は。。。2曲目のクラリネット・ソロのリシャール・ランベールさん、大熱演でした。広上さん、評判どおりの面白い指揮ぶりと見事なジャンプも交え、全編にわたり九響からフランス音楽らしい柔らかい音をうまく引き出していました。


そして次のコンサートも指揮者のダニエル・ハーディングさんが聴きたくて行ったのですが、天才指揮者として若くから表舞台で活躍し続け、この度、名門パリ管弦楽団のシェフに就任した披露演奏会。曲目はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とマーラーの交響曲第5番。

そして、その演奏は。。。メンデルスゾーンがともかく面白かった。一昨年前、諏訪内晶子さんとパーヴォ・ヤルヴィさん指揮のドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団がここで同じ曲を演奏したのを聴きましたが、その演奏は繊細なソロと小編成のオケがあたかも対話しているかのような素敵な演奏でした。それに比べ、今回の演奏はヴァイオリン・ソロのジョシュア・ベルさんがオケを挑発しているような指揮者側にのけぞるような大きな身振り、かつ、強い音で演奏し、その挑発に乗ったかのように大編成のオケを煽り、メリハリをこれでもかと強調するハーディングさん。全く同じ曲とは思えないその獰猛ぶりには驚きましたが、非常にエキサイティングな演奏であったのも事実で、1曲目にもかかわらず大きなブラボーが飛んでいましたが、それも納得出来る出来でした。


その後のマーラーは。。。実は、広上さんにも同じことを思ったのですが、fff系の盛り上げや煽りは見事なものの、ppp系のホール全体を緊張感で巻き込むような音が残念ながら聴けなかった。そして、これがないとダフニスとクロエにせよ、マーラーにせよ、曲が長いだけに全体の音楽が単調に聴こえてしまう。。。ただ、広上さんは最後の盛り上げに成功していたのでまだいい演奏会だったと気持ち良く思えたのですが、マーラーは全体的にfff系一辺倒で盛り上げ過ぎていたせいか、フィナーレに向けての盛り上がりで盛り上がり切れず、とても残念でした。しかも終わった瞬間、素晴らしく盛大なブラボーが飛んだにもかかわらず、数回のカーテンコールで尻つぼみにブラボーの声がなくなり、アンコールがないとわかるやスッと引いた拍手にも何だか興醒めでした。苦笑


ハーディングさんはパリ管とはまだ手探り状態、だったのでしょうか?失礼ながら、何だか相性がそれほどいいと思えず、先行きに不安を覚えてしまいました。そして、広上さんは来年、日本フィルとの演奏会があるので、再度聴きに行きたいと思っています。


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九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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