菅野邦彦ソロピアノ・ライブ「霧木立」@大分 佐伯・いとう 17/11

本当に聴きに行けて良かった!

秋のジャズ祭り(注)第4弾、大分・佐伯のいとうさんで行われた菅野邦彦ソロピアノ・ライブ「霧木立」。

今年81歳になられた往年の大スター菅野さんですが、とてもそんなお歳とは思えない指さばき。それどころか、しっかりしたタッチから時に音色を確かめながら混ぜ合わせるような微妙なタッチまで、まさに老練な音楽の魔術師。

今日はせっかくだから、オール・リクエストでいきましょうか?と明るく気楽に自然体でおっしゃった菅野さん。

忘れるからとリクエストされた曲をメモ書きされ、何も置かれていない譜面台にそのメモを置かれておもむろに繰り広げられた菅野ワールド。曲の終わり掛けにちらっとだけメモを見られて、次から次へと次の曲に移行。。。

古くからのコアなファンの方々から出されたスタンダード・ナンバー、黒いオルフェ、枯葉、ミスティ等々。

リクエストを受けた時は、その曲、ピアノ・ソロでリズムを出すのは難しいんだよ?とおっしゃったのですが、足で床を打ち鳴らしてドラム代わりにされて見事にスイングされておられたのには、ただただ感服。

ディズニーやダニーボーイ等のいわゆる名曲のリクエストに対しても、その曲、やったことはないけど、せっかくリクエストしていただいたんだからやらなきゃいけないんだろうねぇ、とかおっしゃいながら洒脱な感じで弾かれたり。。。

最後も、このエロル・ガーナのエル・ドラードという曲は彼と俺しかやんないんだよ?ちょっと思い出したからやるわ、とアンコールも終わった後に更に弾かれる等、途中休憩を挟んで全20曲以上のライブがあっという間に終了。一体、何だったんでしょうか?どの曲も本当に素晴らしかったのですが、大分の山奥だけに、キツネにでもつままれたような気分。。。

いとうさんの広いオーディオ部屋に置かれた椅子と座布団を埋め尽くしたお客さん。こんな山奥によくぞこんなに集まったものだと感心しましたが、約50人。

とても反応が良く、温かい雰囲気のお客さんでしたので、ライブというより菅野さんを囲むサロンといった感じの会となり、最後の挨拶をされたマスターも嬉しそう。。。ちなみに、底冷えのする寒い日でしたが、これだけの人が集まれば、結構暖かくなるものだと変な感心もしてしまいました。

でも、これだけでも素晴らしい時間だったのに、最大の山場は実は演奏前。

この日、いとうさんでぼぉ~っとすればいいやと3時間ほど早く着いて、マスター夫妻、わざわざこの日のために帰省されたお嬢さん、スタッフでいらっしゃっている常連さんの皆さんとお話をさせていただきながら、時間を潰していました。

そこへFUNKの常連の F氏がママを引き連れて、到着。時間を潰しながら、あれこれ部屋でお話していると、何と、菅野さん、登場!

緊張しつつも3人共にご挨拶、この日いとうさんからいただいた木製うちわ兼サイン色紙や持参したレコードにサインしていただき、写真を一緒に撮らせていただいただけでも大満足だったのに、更に!菅野さんが、ここ、暖かいから、ちょっと座って話でもしようか?

最近、菅野さんご自身が考案され、情熱を注がれておられる黒鍵と白鍵の段差のない平らな鍵盤「21ウルトラキーボード」についてのお話を伺ったり、菅野さんのお兄さんにして私が昔から敬愛している録音エンジニア・オーディオ評論家の菅野沖彦さんの近況を教えていただいたり。。。

予期せぬ幸せな時間も過ぎてしまえばあっという間でしたが、この場に自分がいる不思議さと幸運。。。これも縁を大切につなぎ続けた結果、縁・サーフィンの賜物。

というのも、この3人がこのライブに参戦することになったこと自体、本当に不思議な縁のつながりから。。。①初めてFUNKさんに行った時、初めて聴いて魅了されたのがF氏所有のこの菅野さんのレコード「ライブ!」 ②そして、知り合いになった菅野さんの大ファン F氏 ③F氏が菅野さんの大分ライブを探しているから、と言って一生懸命探した2回目のFUNKさん ④その翌日、いとうさんでライブがあることを知った時の衝撃。そして、翌日の会社への影響が気になったものの、この流れに乗らない手はないと、参戦を決め ⑤その晩、宮崎のFAR CRYさんからFUNKのママに電話。その時ママは「お店があるから行けない」等とおっしゃっていたのに ⑥F氏と一緒に現れてびっくり!思いもよらぬ3人の再会 ⑦憧れの菅野さんと座談させていただいた上、この「ライブ!」のレコードにサインしてもらって大喜びのF氏   ⑧これもこの縁があったから、なんだよなぁ等と感慨に耽り  ⑨これでこの縁も大円団!めでたし、めでたし。

等と思っていたら。。。ママが菅野さんに、次回の九州ツアーを是非FUNKで、と申し出られ、何と菅野さん、二つ返事で快諾!この縁はまだつながる?!

ちなみに、ライブ終了後はお客さん全員と握手に回られた菅野さん。連日のライブをこなしてなお、この元気ぶり。次回、FUNKさんでのライブを楽しみにしています!


(注)11/7(火)宮之上貴昭トリオ@ブラウニー11/14(火)板橋文夫@風土11/15(水)ZEKトリオ@ニューコンボ、今回の11/19(日)菅野邦彦@いとう、12/10(日)梅津和時@ドルフィーズという豪華ラインナップ。スゴいライブばかりです。


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九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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