3回目になる延原武春さん指揮フィルハーモニア福岡の定期演奏会。そして今回のメインは、私の大好きなマイナーな難曲、シューマンの交響曲第2番!本当に楽しみにして行って来ました。
前半はモーツァルト2曲で、まずは歌劇「魔笛」序曲をちょっと固いながらも無難に終え、次に交響曲第40番。前回、第41番ジュビターでの好演があっただけにこの曲も期待していたのですが、今回も素敵な時間をもらえた佳演でした。
このオケを振る時の延原さん(残念ながらそれしか知りませんが。。。苦笑)は、見ていてその強調したい音や旋律、表情づけ等々、すごくわかりやすい指揮をされるように思うのですが、その指揮者のイメージを具現化するのに一生懸命頑張るオケ。。。入魂の演奏!と讃えたかったのは、第2楽章。。。最後の方で指揮者を始めとする全員が盛り上がり過ぎたせいか、あわや崩壊?!とヒヤッとする瞬間がありましたが(笑)、滅多に聴けないレベルの素晴らしい演奏。最終第4楽章では安定感を取り戻し、満足感いっぱいのフィナーレ。。。
そして休憩を挟んで、注目のシューマン!の前に、延原さん恒例のレクチャー!笑
しかし、今回も非常にタメになりました。。。
クラシックの作曲家が先人のメロディーを今で言う「パクる」時は、その作曲家の尊敬の念を込めて「引用」しているだけであること。
シューマンの交響曲第2番の非常に印象的な第3楽章冒頭部も実は○○(ちゃんと聞き取れなかったのですが、バッハの「音楽の捧げ物」のトリオソナタ?)とそっくりであること。そして、両方共に少し実演を交えて、観客一同、納得。。。笑
そして始まった交響曲第2番、いつもながら技術的にもっと、と思う部分があったことも否めませんが、とは言っても、全体を通してその熱演ぶり没頭ぶりは素晴らしかったの一言。そして、中でも特筆すべきは第3楽章。指揮者の導くままに歌心いっぱいの盛り上がりを魅せるオケ、その集中力、一体感は鳥肌もので、これぞシューマンの2番!心からブラヴォー!聴きに来て良かった!フィナーレも良かったですが、正直なところ、もう第3楽章だけで大満足してしまっていました。
それにしても延原さんとフィルハーモニア福岡の演奏会、やっぱりいいです。一期一会の素晴らしい音楽を奏でてくれます。どこで何が飛び出すのかわかりませんが(笑)、毎回、本当に楽しいです。
あと望むことは、クラシック好きなお客さんがもっともっと入って、満員のホールで演奏出来るといいのに。。。まぁ、今回はマニアックな選曲だから、等と思ってたら、次回はメインでメンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」?!
わかりました。あなた方の趣味に福岡にいる限り、つき合わせていただきます。。。次回も期待していますので、頑張ってください!
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