福岡 柳川・Cafe' de SATO (カフェ・ド・サトウ) 18/01

九州ジャズロードには掲載されていませんが、福岡・柳川にはジャズ喫茶/バーが意外に多いということがわかったので、まずは今回、Cafe' de SATO (カフェ・ド・サトウ)さんを訪ねてきました。

福岡市内から車で約1時間、お堀巡りで有名な柳川城址からは南へ約10分で、国道沿いにあるお店なのですが、少し入った所にあること、大きな看板等が全くないことから、走っていてもパッとわかりません。グーグル・マップは正しく表示されますので、画面とにらめっこしながら、注意深く探してください。笑

マスターが定年退職され、開業されて約1年半。奥様と二人で切り盛りされておられますが、お店の外観と言い、白い壁と木の柱のコントラストがきれいで光のよく入る明るい店内と言い、とてもお洒落で清潔感溢れるお店。

奥に鎮座するアルテックとボーズのスピーカー、グランド・ピアノ、ドラム・セット等がジャズ喫茶であることを主張してはいるのですが、驚いたことにテーブル席には赤ちゃん連れの家族のお客さんまでいるこのお店。。。私としては大きな音量で聴いてみたかったのですが、これだけ普通の、そんなことを望んでいないお客さんがいらっしゃる状況では至難の業です。苦笑

カウンター席にいらっしゃった常連さんのおススメもあって、カレーライスを注文しましたが、これも洒落た逸品。

理科の実験みたいという常連さんからのツッコミにも動じることなく、珈琲を1杯1杯、温度を図り、量を図り、時間を掛けて丁寧に淹れられるマスター。。。美味しい珈琲でした。カレー共々、ご馳走様でした。

ちなみに、この明るく私と同年代女性の常連さんにこのお店に通っている理由をお聞きしたところ、このお店がジャズ喫茶だからではなく、マスターご夫妻の明るく優しいお人柄も含め、憩える場、だから。。。田舎には案外そういう場所が少なくて、重宝されておられるのだそうです。

ちょうどこの日は、月に二度行っておられるライブの日だったので、どんな感じで運営されておられるのかマスターにお聞きしたところ、今はまだお客さんを呼ぶためにポピュラーとかを混ぜながらやっているけど、ジャズを少しずつ浸透させていきたい、とのこと。

もう少しマスターのお話を色々伺いたかったのですが、予定外に早く演奏者の皆さんが到着され、それどころではなくなってしまい、残念でした。

ただこのお店が、近隣地域の方々に愛される地元密着店への道を着実に歩まれていることはよくわかりましたし、確かに近くにこのお店があったら、常連さんになっていると思います。

理想と現実の狭間で試行錯誤の毎日だと思いますが、マスターのおっしゃるとおり、少しずつジャズが沁み込んでいけばいいですね。色々大変だと思いますが、頑張ってください!

【駐車場:有  喫煙:室内席は不可、テラス席は可】


(追記)お店のFBを拝見したところ、ライブの時の雰囲気はまた違うのかもしれません。。。やっぱり、何事も体験してみないとわかりませんね。次回は是非観戦してみたいと思いました。


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑