熊本・阿蘇 山頭火(サントウカ) 18/06

先日、熊本・阿蘇にある 山頭火(サントウカ)さんにようやく辿り着くことが出来ました。(注1)

創業35年を超えたこのお店は震災の傷痕が生々しく残る阿蘇神社の鳥居の少し手前にありますが、この日もTV取材の打ち上げで来られた往年の某関西有名コンビを始め、お客さんが入れ替わり立ち替わり来られる人気居酒屋さん。

それもそのはず、マスターは凝り性で、料理も酒もこだわりだらけ。(上記写真は最初に注文した串盛りと馬刺し)

料理は素材天国・熊本の中で更にいいモノをチョイス、酒に至ってはオリジナル・ブランドを作ってしまわれたほど(この上の写真の看板には「酒造・山頭火」と書かれておられます)。

特にご自身からはおっしゃいませんが、聞けば聞く程、美味いのは当然!と納得してしまいました。

店内に程良く流れるジャズは有線のBGMで、年に何度かライブも開催されておられますが、このお店のジャズは、何と言っても「マスターご自身」。

今年61歳になられる方を捉まえて私が言うのも失礼な話ですが、マスターはとても純粋な方。。。やんちゃで頑固で涙もろくて人間臭くて照れ屋で大胆で強くて優しくて弱い。そしてそれが故に、人を惹きつける魅力満載。ジャズが人間になったら、まさにこんな感じ?と思わせられる方。笑

またマスターはサックス吹きでもありますが、周知の事実としてその吹かれる音はまさにデタラメ。にもかかわらず!雰囲気抜群で聴かせてしまうのは、今年の九州ジャズ・ユニオンでも実証済み。

それは、長年、ジャズを聴いておられる成果なのでしょうか。。。そう言えば、常連さんの間で有名な伝説があるそうです。昨年、生死を彷徨う大病を患われたマスターですが、その時に鳴っていた幻聴がずっとジャズだったとか。やっぱり、スゴい方です。笑

こんなマスターに惹きつけられた常連さんですので、生き方がジャズっぽい方が多いのでしょうか?少なくとも今回カウンターで同席させていただいたご夫婦は、ほんの数時間お話を伺っただけですが、本が何冊も書けそうな波乱万丈の人生を過ごして来られた方々。

ちなみに、ここまで書いてきたマスターのお話は、半分以上はお忙しく働き続けられるマスターの代わりにこのご夫婦からお聞きした情報、その残りの9割は私がマスターから聞いた情報、そして、最後の1割は私がそれらの情報を基にアドリブで書いたものです。もし外れていたら、その内、修正しているかもしれませんので、為念。笑

いずれにせよ、本当に美味しく楽しい時間でした。今後、常連さんになれるよう、頑張って通いますので、よろしくお願いいたします。

尚、今回わかったのですが、このお店はありがたいことに「泊まれる居酒屋」。笑

今度訪問する時は、その店の奥に併設されたドミトリー・ホステル「ゲストハウスまことげ」にも泊まってみたいと思います。またレポートしますので、ご期待くださいませ。

【駐車場:有、喫煙:可】

<祝!ご報告>

今回の山頭火さんの訪問で、九州ジャズ・ロードを「改訂版」も含めて完全踏破(注2)いたしました!

改めまして、お世話になりました数多くの皆さん、どうもありがとうございました!

(注1)いつもお世話になっている「グーグル・マップ」ですが、阿蘇周辺の道については絶対に信用せず、その経路で行けるかどうかを疑ってください。

前回はそれを信じて山頭火さんに辿り着けず悲しい想いをしたのですが、グーグル・マップをよくよく調べると「この地域については今後調査を進めていきます。」と書いてありました。苦笑

必ず、熊本県のHP等で、阿蘇地域アクセスルートマップの「最新情報」を確認するようにしてください。(下記は18.5.17時点のものです。)

(注2)九州ジャズ・ロードの中で4頁を割いて掲載されているお店(除 閉業・休業店)が対象。今後、それ以外のエッセー頁で紹介されているお店にも訪問したいと思っています。


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑