デビッド・マシューズ Xmasライブ@熊本 大津・ハロー通り18/12

今年最後のライブは、マンハッタン・ジャズ・クインテットで有名なあのデビッド・マシューズさんのXmasライブ!

会場となった熊本・大津にある倉庫喫茶 ハロー通りさんは今年の転勤を機に初めて訪問し、その後、マスターとママの温かさにズルズルとお世話になっているありがたいお店。

以前この町に住んでいたデビッド・マシューズさんはマスターとは家族ぐるみのおつき合いだそうで、初めて訪問した時以来、この日を楽しみにしていました。

もちろん満員でしたが、それでも約50人という小さな箱でこのスーパースターの演奏に接することが出来るありがたさ。

「ただいま!今、北海道に住んでいますが、大津町のことが忘れられません」と上手な日本語でMCを挟まれる笑顔のマシューズさん。

そして「お帰り~!」と温かく迎えるお客さん。。。このやり取りが見れただけでも幸せだったかも。

演奏されたセット・リストは、今年発売されたエディ・ゴメスさん(b)、スティーヴ・ガッドさん(ds)との共作「Sir,」というアルバム(注)からアイ・ラヴ・ユー、カミン・ホーム・ベイビー、名曲ワルツ・フォー・デビイ等多彩なものでしたが、どれも淀むことなく流麗に流れる上質なジャズ。

その他のメンバーは村上明さん(b)と吉村健秀さん(ds)で、ベテランらしい手堅い演奏ぶり。

それにしてもマシューズさんはさすが。。。時にうなりながら弾くピアノは決して音数が多い訳ではありませんが、その音楽の世界に引きずり込む力の凄まじいこと。

それぞれのソロの時にはメンバーの方を向き、その生まれてくる音楽と真剣に向き合われ、そこに合いの手を入れるピアノのタイミング、音量、音色も実に絶妙。

ぐいぐいと音楽を引っ張り、醸し出される一体感。

最初の山場は1stステージ5曲目のマシューズさん作曲「ハロー通りブルース」。

明るい出だしから少しひねった展開を魅せた後は、山あり谷あり聴かせどころ満載の曲で、何とも温かく愉快な印象が残るこのお店のマスターみたいな佳曲でした。

2ndステージの途中からは、スペシャル・ゲストとして、福岡を中心にご活躍されておられるギターの山野修作さんが加わられたのですが、やはりピアノ・トリオにギターが入ると色彩感が全く変わり、会場の空気も一転。

サド・ジョーンズのア・チャイルド・イズ・ボーンやクリスマス・ソング等、楽しそうなステージ・マナーも含め、見事な演奏で華を添えておられました。

そして白眉はアンコールのステラ・バイ・スターライト。

ピアノ・トリオに戻っての演奏だったのですが、とても響きを大切にした最初のピアノ・ソロ、そして、最後の締めくくりも長くゆったりとしたピアノ・ソロ。

会場の空間に立ち昇るように響くピアノの音、マシューズさんの想いに息を飲み、じっと耳を凝らす聴衆。まるでクラシックの演奏会のようでしたが、デビッド・マシューズの世界を堪能させていただきました。

終演後は外で「お久しぶり~」「日本語がまた上手になったね~」等と声を掛けられ、旧知のお客さん達と談笑されるマシューズさん。

お蔭様で、とても気持ちの良いクリスマス・イブを過ごさせていただきました。

(注)この「Sir,」というアルバムのレコ発ライブが来年3月22日に熊本・CIBさんで行われるそうです。

エディ・ゴメスさんやスティーヴ・ガッドさんと競演するマシューズさん。。。これはちょっと聴き逃す訳にはいかなさそうです。

汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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