マーラー交響曲第9番今回はマーラーの交響曲の中でも私の一番好きな第9番を取り上げます。さて、前回ご紹介したマーラーの交響曲第2番が「負けないぞ!という意思」をわかりやすく語った曲というのならば、今回ご紹介する第9番は「秘めたる想いを時に激情を交えながら、時にユーモアを交えながら語る」とでもいった感じでしょうか。この曲はその4楽章の合計が大体80分ぐらいという大作(注1)ですが、多くの人にとっても特別なようで、数多いクラシックの作品の中でも飛び抜けた一曲と評価する方さえいらっしゃいます。それでは、何がそんなにこの曲を特別な曲、飛び抜けた曲と言わせるのか。。。自分の想いをそのまま曲として表現するマーラーという大作曲家が、自分の死を強く意識した時に書いた作品...08Sep2012~クラシック名盤紹介他~