【紹介:九州ジャズ・スポット中、最高齢マスターの店】佐賀・ジャズ バーRondo(ロンド) 22/06

佐賀市内の60年超の歴史を誇る老舗ジャズ バー Rondo(ロンド)さんを久しぶりに再訪。

恐らく九州ジャズ・スポット中、最高齢のマスターですが、今回はちょっとお元気がなく、お聞きしたところ「足が痛くて辛い。この2~3年で動きが随分遅くなった」とのこと。



いつもきっちりネクタイを締められ、カウンターでのしっかりしたお姿を見てきたマスターですが、少しでも長くお元気で頑張ってほしいと祈るばかり。

その他、ほとんどマスターと会話を交わすことが出来ませんでしたが、いつもの(?)鳥栖のコルトレーンコルトレーンのマスターへのご伝言は授かりましたので、役目はきっちり果たしたいと思います※。

※実は、今の私にはコルトレーンコルトレーンさんが遠い。。。この間も、あちらこちら回った後、夕方だけどもしかしたら?と思って電話したのですが、「ごめんね。コロナ禍自粛の様子見で、今はもうこの時間には閉めることにしています」とのこと。頑張ります。苦笑


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【以下、2016/10の記事を転載】

九州ジャズロードには佐賀市内のジャズバーが4軒紹介されており、いつか行かねば!と思っていたものの、心理的にかなり遠く、後回しになっていました。。。というのも、脊振(セフリ)という福岡と佐賀を隔てる山地をぐるっと迂回する高速道路に乗って1時間弱で降りるなんて、ドライブ的には中途半端で面白くないんですよね。。。笑

ただ今回は、コルトレーンコルトレーンのマスターから佐賀市内のジャズバーの老舗 Rondoさんを訪ねるという目的が出来たため、初めてマップで検索してみたのですが。。。佐賀って、その脊振山地に向かって直進し、三瀬峠を越えればすぐそこだったんですね!時間的にも1時間半程度。更には整備されたとは言え、そこは山道。ロードスターもご機嫌!いやいや、もっと早く気づくべきでした。

ということで、土曜出勤後、楽しいドライブを経て、行ってきましたジャズ・バーRondoさん

ピアノを弾く写真が印刷された屋根に好感を持ちながらお店に入ってみると、意外に奥行きのある広い空間。

長い直線のカウンターの入り口付近にオーディオとCD、レコード。中央付近に、九州ジャズロードの写真どおり、パリっとしたバーテンダー姿のマスター。

そして奥を見ると、スクリーンとプロジェクター?サッカーのニュース?お客さんは4~5人組が2組でワイワイがやがや。奥の天井間際の壁に埋め込まれたスピーカーから流れてくるジャズのCDも、いいジャズバーによくある「会話の邪魔にならない、でも黙って聴いても味わいがある」といった感じでもなく、少しボリュームが大きいものの単なるBGM。。。ん?ここは普通の、バー?!

カウンターに座り、珈琲をお願いした後もメニューを見ていると、カクテル含めお酒の種類がかなり豊富で、本格的なバーといった風情。これなら、思い切ってオーセンティック・バーを名乗った方がいいのでは?等と心配を余計なことを考えている内に珈琲が出てきて、美味しい珈琲にホッと一息。。。居心地の悪さは隠せないものの、ともかくこの一杯分、マスターとおしゃべりしたら出よう。

コルトレーンコルトレーンのマスターから若かりし頃、お世話になったと紹介を受けて来たことや九州ジャズロードに佐賀にジャズバーが多くて驚いたこと等を話したところ、その内の1軒はマスターが昨年ガンで亡くなって、閉店したという話から、佐賀はガン死亡率日本一(肝臓ガンは確かに日本一)、交通事故も日本一(確かに人口当たりの事故割合は香川とトップ2)等と世間話が広がっている内に、お客さんが1組消え、もう1組消え、遂に私一人に。

どうしよう?もう飲み干して出ようか等と思った矢先、「せっかく遠くから来ていただいたんだから、ちゃんと聴いていただかないと」と、ぼそっとおっしゃりながら、プロジェクターを切って、本日初めてレコードプレーヤーをいじり始めたマスター。

どれぐらい違うんだろう?あまり期待せず、待っていたら。。。

いや、驚きました!ボリュームをかなり上げたお陰で、本領発揮!レコードということもあるんでしょうが、表情が全然変わって、明るくメリハリの利いたダイナミックないい音!楽し気な音楽が本当に楽しそうにカラッと鳴っている。。。ソニー・ロリンズ、最高です!!

実はこのお店のスピーカーは爆音系だったんですね!

危うくこのお店の音を勘違いして帰るところでしたが、もしかすると多くのお客さんも勘違いしたままかもしれません。苦笑

スピーカーについてご説明いただいたところ、JBLのPA用ウーハーをバックロードホン用のエンクロージャーに入れて、そのまま壁に埋め込み、暗くてよくわかっていませんでしたが、その下には本格的なスコーカ―とツイーター。更には音が良く鳴るよう、お店の壁にも工夫が凝らされておられるとのこと。

鳴らす側が、マッキントッシュのアンプにトーレンスのレコードプレーヤー、その横に往年の名機スチューダーCDプレーヤーまで置いてあったので本物のオーディオマニアだと思ったものの。。。出てくる音を疑ってしまいました。失礼いたしました。

マスターも嬉しそうに次から次へとレコードを替えてくださるので、ついついこちらも楽しくて長居してしまい、珈琲をお代わりし、遂には美味しそうだったので、ノンアルコールカクテルまで頼んでしまいました。

そして、お勘定となった時にまたびっくり!これで何と1,800円?!

福岡からお酒を飲みに来るお客さんも結構いるんですよ、と確かにマスターは言っておられましたが。。。思わず、そんな安いんですか?!と聞いてしまった私に、佐賀は安いんですよ、と笑顔のマスター。

また来ます!と笑顔で店を後にしたのでした。


そして、これがマスターにいただいたサインですが、後刻、コルトレーンコルトレーンのマスターにお見せしたら、喜んでおられました。

ちなみに何と、Rondoさんは本格的なバーなのに、駐車場完備。

次回、訪問時には使わせていただきます。

【駐車場:少し離れた所に契約駐車場あり(電話をされてご確認されることをおススメします。) 喫煙:可】


ロンドさんの2回目(18/01)へ



※このお店は弊著「九州ジャズ・ガイド 第③号( ↓ )」にも掲載されておりますので、よろしくお願いいたします。 

尚、今回、マスターに「よく書けています」とお褒めいただいたのは、嬉しかったです。

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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑