秋山和慶指揮九州交響楽団 演奏会「ローマ3部作」 14/03


秋山和慶指揮九州交響楽団の特別演奏会に行ってきましたが、これが昨年の大野和士さんのワーグナーの特別演奏会を思い出させてくれる大熱演!

曲はレスピーギのローマ3部作他でしたが、その曲順も凝っていて、1.ローマの噴水、2.ローマの祭り、休憩、3.リュートのための古風な舞曲とアリアから第3組曲、4.ローマの松 という流れ。

最初に繊細な終わり方をする噴水を置いて、2曲目=休憩前の終曲には、乱痴気騒ぎで終わる、普通CDだと最後になることが多い祭りをコンバート(?)。そのため、前半最後も盛り上がるだけ盛り上がって、もうコンサートが終わったのかと思うくらいの大ブラボー!笑

休憩後は静かな弦楽のみの名曲をしっとり聴かせた上で、最後に最高作の呼び声高い、しかもバンダも入ってこれまた最後の盛り上がりの強烈な松でしっかり締める。。。本当に計算どおりの見事なプログラミングでした。笑

ちなみに、オーケストラはワーグナーの時同様、九響+多くの客演の皆さんで、所々キズはあったものの、あんな立派なフォルティッシモや重い音が聴けただけで十分満足。ましてや、ずっと続くピアノの部分もあれだけ緊張感を保ってきれいに聴かせてもらえれば、もう本当に大満足!

松での2階席両側からの効果的なバンダもナマならではの楽しさで、レスピーギのオーケストレーションの素晴らしさを十二分に堪能出来、本当に耳のご馳走でした。

今回、秋山和慶さんを初めて聴きましたが、あのエネルギッシュな指揮にして、齢73。。。小澤征爾さんと同じ斎藤門下生ですが、この後、どのような境地に達していかれるのか。。。楽しみに追いかけていきたいと思います。


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九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑