【紹介:音楽的多種多様多趣味の園】佐世保・Cafe Bar & Music BESSIE SMITH(ベッシー・スミス) 22/09

佐世保にあるCafe Bar & Music BESSIE SMITH(ベッシー・スミス) さん。【開店情報等はこちらのTwitterにて】

佐世保と言えば、全長約1kmにわたるアーケード商店街が有名ですが、そこから少し外れたナイトフロア迎賓館の2階の奥。

50代半ば過ぎのマスターは、東京で音楽業界の広告デザインの仕事に就いた後、ご帰郷されたUターン組。

ジャズ・バーでの下積み時代からの知り合いですが、自他共に認める「音楽的多種多様多趣味」。

ジャズを中心に様々な音楽に精通している雑食系で、日本モノも大好き。

その独特な感性と豊富な情報量を武器に気の向くままにあちらこちらを探求。

その選び抜かれたアルバムには興味深いものが多く、それを聴ける楽しみがこのお店の大きな魅力の一つ。

先日、久しぶりに再訪してきましたが、早いもので、独立・ご開業されてもう5年超。

その多種多様多趣味ぶりは相変わらずでしたが、レコード盤に対する偏愛ぶりには磨きがかかったのかも?

また、マスターはこの佐世保という街における文化的刺激でもあり、若いクリエイター達との交流ぶりを目の当たりに出来ることがあるのも、嬉しいお店です。


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【以下、初回訪問時2017/03の記事を転載、22.9.28一部追記/改訂・写真追加】

佐世保のアーケード商店街入口から飲み屋街に向かって歩いて約3分、Cafe Bar & Music BESSIE SMITH(ベッシー・スミス) さんに行って来ました。

他のジャズ・バーでの下積み時代からつき合いのあった小田原(オダハラ)さんがマスターとして独立。ご開業されて1年。さて、どんなお店を出されたのでしょうか?

この上の写真が、お店のあるナイトフロア迎賓館。

いかにもお姉さんのいるバーが入っていそうな白い2階建て。

ドキドキしながら、2階奥に進むといきなり大きな文字で How dioes it feel?

ボブ・ディラン、でしょうか?

とてもJAZZバーのキャッチコピーとは思えず、緊急警戒モードに突入。

一呼吸して、扉を開けて、中へ。

相変わらずお元気そうな小田原さんとスピーカーやレコードで埋まったJAZZバーらしい棚が目に入り、流れているのはJAZZの好ましい音。

「これなら、大丈夫!」

この時点であっさり警戒モード解除、一安心。

この後、最新のジャズの素敵なレコードの紹介という軽いジャブから始まったものの、久しぶりとは思えぬ会話の楽しさに早々に盛り上がり、「これ、いいですね。でも、マイルスから進化していないんじゃないですか?」等と私が暴言を吐いた時。

マスターがレコード棚から手に取っていたのが、まさにそのイメージそのままのマイルスのThe Man with the horn。

「何故わかった???いやいや、この人、おかしいでしょ?」と鳥肌が立ちました。

さてそうこうしている内に、ある意味、当日のメインイベント、蓄音機で聴く三橋美智也と美空ひばり。

初めての蓄音機体験でしたが、あんなに大きなリアルな音、だったんですね。これにも感動しました。

その後、このお店の名前となったBESSIE SMITHや日本ジャズ黎明期の名盤BLOW UPやら若かりし頃の渡辺香津美、矢野顕子、坂本龍一等々の名盤KYLYN LIVEを聴かせていただいた辺りまではまともでしたが、 三木鶏郎CM集に移ったかと思えば、何故か大瀧詠一の三ツ矢サイダーCM集や山下達郎の名盤On The Street Corner1に飛び火したりして。。。

ちなみにこのお店のオーディオはモニタースピーカーJBL4312、マランツのアンプ等ですが、お店の広さとそのレコードに合わせた適度なボリューム操作が相変わらず絶妙。

JAZZをこんなに心地良く鳴らされるお店で聴くOn The Street Corner1は格別でした。

そして、この辺りから更に脱線。

話の流れから何故か流れる知る人ぞ知るコミック(?)名盤「スネークマンショー」。

何故、このようなお店にこんなレコードまであるのか、やっぱりおかしいとしか思えませんが、懐かしいギャグのオンパレードに抱腹絶倒!

このお店、その名前をCafe Bar & ”Music”とされた理由がよく理解出来ました。 

マスターの世界がJAZZだけに留まらず、彼の興味をひく音源全て~もうおわかりのとおり、変態と言っていいくらいの雑食~だから、なんですね。

ちゃんと名が体を表していましたし、How dioes it feel? はこのお店ならもちろんO.K.でした。

これまで以上に濃厚な小田原(オダハラ)ワールドが炸裂した夜も気がつけばいつの間にか午前3時過ぎ。

5時間近くも居座っていたことになりますが、楽しい時間は本当に過ぎるのが早い。

実はこの日、私の知り合いが53歳の若さで急逝され、人生の無常を感じていたこともあり、このような充実した時間を過ごせたことに心から感謝、でした。

マスター、ありがとうございました!また伺います。

【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:可】



その他のBESSIE SMITHさんのページへ

③17/12:ブラジル音楽等の紹介「マスターの幼稚園からのお友達にして常連・ヒデさんの世界」

その他

②17/08  ④20/05



※このお店は弊著「九州ジャズ・ガイド 第②号( ↓ )」にも掲載されておりますので、よろしくお願いいたします。 

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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑