北九州・小倉にあるジャズ・ストリート52さん。私にとっては昔のジャズ・バー/喫茶をイメージさせてくれるお店、そしてマスター。これまで2回通って、一度もまともにマスターと会話が出来なかった、写真を撮る許可さえお願い出来なかったお店。。。なので、このお店の写真はこれだけです。
確かにこのお店のマスターは九州ジャズ界にこの人あり、と言われている大御所の一人ではありますが、特にそのことで気後れした訳ではありません。昔より随分丸くなられたとの裏情報もいただいておりましたし。。。
それでは何故、他のお客さんが一人もいない時間があれだけあったのに、マスターのお話を全く伺うことが出来なかったのか?一見さんとは話をしないことにされておられるから?黙って、ジャズを聴け?
その真偽の程はわかりませんが、今回、改めて思いました。2回とも同じ席に座ってしまったのですが、その位置がマズかった。。。
このお店はJBL4311という中型スピーカーをマッキントッシュのプリアンプ等で鳴らされているのですが、元々鳴りっぷりに定評のあるこのスピーカーを大き目のボリューム、かつ、独特なセッティング~スピーカーをカウンター後ろのレコード棚の一箇所に狭い間隔で配置、その下のレコードプレーヤーが置かれている棚の空間もバックロード・ホーンのようにうまく反響で利用~で使用されておられる結果、とてもこのサイズのスピーカーから出ているとは思えないような音が鳴っています。
そして困ったことに、このお店には福岡・井尻のALFIEさんの所で書いた「オーディオ的にいいとされるスピーカーとほぼ正三角形の位置に”ちゃんとスピーカーと向き合った”席」がカウンターの奥から3番目に存在しているのです。
それでは、その席に座ると何が起きるのか?まさにこれが、オーディオ評論家の和田博巳さんが提唱されておられる「ニアフィールドリスニング(小さな部屋で比較的小型のスピーカーを使って、近い距離で音楽を楽しむ)」の世界だと思うのですが、迫力満点の聴き惚れるようないい音でジャズが浴びるように聴けるので、黙ってその世界に浸るのみ、となってしまいます。(逆に、マスターからはその席にいる私の声は聞き取りにくいので、既にその時点で会話は困難。。。)
今回は天神・JABのマスターから「うちからの紹介と言ったらいいよ!」とおっしゃってもらっていたので、せめてそれぐらいは伝えようとヤキモキもしましたが、途中からはこの方がこのお店らしいかも?と開き直りました。
ということで、昔ながらのしゃべってくれない寡黙な怖いマスターがいるお店を1軒、ご紹介しておきます。
<後日談>八代・ファーストさんで知り合ったジャズ・マニアの方のお話では、2回目でお話することが出来たそうです。と考えると、単に私の印象が悪いだけかもしれません。笑
【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:可】
ジャズ・ストリート52さんの他の記事へ ②18/02
0コメント