長崎・JAZZ & BOOZE Milestone(マイルストーン) ③17/11

長崎市内のMilestone(マイルストーン)さんが来年2018年3月までにご移転されることになりそうです。。。私がお聞きした情報は後述いたしますが、このお店に思い出のある方はご再訪の上、マスターに最新状況をご確認くださいませ。

(2018.7.24追記)「ご移転・営業再開」情報はこちらです。

マイルストーンさんは、私にとってとても思い入れのあるお店。九州ジャズ・ロード巡りを始めて間もない頃に伺い、ジャズ・バーの居心地の良さ、楽しさを教えていただき、私のその後の規範の一つになっているお店。

とは言うものの、なかなか長崎に来る機会を作れず、ようやく約3年半ぶりに伺うことが出来た次第。。。マスターには今日来てくれたのは、やっぱり何か縁があったんだろうね、と言っていただきましたが、今回、本当に行って良かった。

お店に入るとカウンターに常連さんがお一人とテーブル席に多くのお客さん。

マスターに覚えていただいている訳もないので、カウンターの奥に座り、黙って懐かしい雰囲気を楽しみつつ、状況を見ていましたが。。。

その後も次々に新しいお客さんが入って来られ、マスターもお客さんの応対の合間は常連さんとおしゃべりされておられたので、今日はマスターとお話出来ないかもなぁ。。。まぁ、それはそれでいいか!と思い、このお店の大きい一枚ガラスの窓から見える西浜町界隈の風景を眺めながら、心地好いジャズの世界に浸っていました。

そうこうしている内に1時間程経過して、常連さんがお帰りになられ、他のお客さんもポツポツいなくなり始めた頃、かかったアルバムが、このチェット・ベイカー・トリオのアルバムSOMEDAY MY PRINCE WILL COME。

最初からグッと引き寄せられ、堂々と揺るぎないベースの上でトランペットとギターが軽やかに掛け合う気持ち良さに思わず、目の前に飾られていたジャケットを手に取ったところ、マスターが「これ、いいでしょ?」とお声を掛けてくださいました。

それをキッカケに席もマスターの前に移動して、色々お話を伺うことが出来たのですが、ここで冒頭の言につながるマスターの衝撃発言。

このビルのオーナーが来年の3月までに出て行ってほしいと言っている。

新しい店舗(ハコ)探しを始められたそうですが、なかなかいい所がなく、改めてこのハコの良さを感じさせられる毎日だそうです。

このハコはマスターで3代目だそうですが、ずっとジャズ・バーとして使用されてきたとのことで、最初はアルテック、次はJBLランサー101とスピーカーは変われど、置かれてきた位置は、歴代今のお店と同じ。ここしかない、という場所。

そして、このハコで開業されて31年間、鳴らし続けてきたこの音。聴いて良し、しゃべっていても邪魔にならないというジャズ・バーとして一つの理想。

オーナーとの保証についての交渉もまだまだこれから、新しいハコ探しもこれからと、本当に難題続き。。。でも、マスターはまだ63歳とお若いし、あと10年は頑張る。中途半端なことも妥協もしたくない。ちゃんとこの店の名前とスピーカーは鳴らし続けるとおっしゃったマスターのお言葉を信じて、新しい門出を見届けたいと思います。

このお店の名前はマイルストーン=道標。だから、お客さんにジャズの世界の道案内をしてあげられたら嬉しいとおっしゃるマスターにはいつも色んな世界を教えていただき、感謝しているのですが。。。この日もまた、色々心に響くアルバムを教えていただきました。

特にこのトゥーツ・シールマンスのアルバムでは、ジャズ・ハーモニカという全く知らなかった独特な世界・音色に鳥肌が立ちまくりました。

また、日本人女性ピアニストではオリジナリティがあるこの人がいい、と言ってかけていただいた大西順子さんの最初期のアルバム クルージンでは、強いタッチや意外な音使いを交えながらも息の長いピアノに驚かされ。。。

最後は、ジャズ初心者には必ずこのアルバムを薦めるとおっしゃったアート・ペッパーのミーツ・ザ・リズム・セクション。このお店のシステムで聴くこの名盤はまた格別。

マスターが未開封のまま置いている特別なアルバムが3枚あるそうですが、このアルバムはその1枚。あとは、ソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス、コルトレーンのバラードで、それらを新しいお店で鳴らすのも楽しみだとのこと。

そして、気がついたらあっという間に26時を回っていて、本日は終了。

マスターと固く握手させていただき、お店を後にしましたが、マスター、お体にはくれぐれも気をつけて、精一杯頑張ってください!!

【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:可】


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九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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