熊本・大津(オオヅ)町の倉庫喫茶 ハロー通りさんで行われたイソジン九州ツアー。「ジャズ以外でもいい音楽は何でもやる」というマスターのポリシーに基づいたこのライブ。期待半分・怖さ半分で観戦しに行ったのですが。。。
ちなみにこの変わった名前は、初めてこのユニットを組んだ10年程前、全員五十路(イソジ)だったから、とのこと。笑
開始早々、♪僕らよぼよぼのじいさんになったら~君を連れこの街を出るんだ〜という面白い歌詞・メロディーを三声で見事にハモり、音楽的レベルの高さに期待感を持たせた上、客にもそのメロディーを合唱させ、約20人とそれなりに埋まった感のあるライブ空間を見事に温めたのは、さすが!の一言。
普段は各人で活動されておられる三人ですので、それぞれご自身の曲でリーダーを取り、後の二人はバックに回る構成。
ハンマー・ダルシマーに取り憑かれて32年とおっしゃる小松崎さんは、実に美しい「ゴビの夢」やテンポ感があってメロディがカッコいい「アワーズ アフター」等をご披露。馬頭琴を想定されたメロディは千葉さんが10ホールズハーモニカで奏でられたのですが、これが実に雰囲気を出した器用な演奏で、曲本来のイメージが味わえたような気がします。
そしてその10ホールズハーモニカの千葉さん、ハーモニカの開口部の両手の形をあれやこれやクネクネ変形させられるのですが、カエルやセミの効果音からカッコいいブルースっぽい色気のある音までそこから生み出される音の多種多様なこと。
中でもオリジナルの「夢で見た曲」はとてもカッコいい曲で、何度も見た同じ夢でいつもその音楽が鳴っていたというエピソードとそのまんまの曲のタイトルも含め、この日、私が一番気に入った演奏でした。
更に、写真家 浦島久さんの「ジュエリーアイス」に触発されて作ったという「嘆きのジュエリー」ではそのきれいな数々のスライドとコラボ。
そして大将、富安さん。。。何だか元気が出るオリジナル「It's so 人生」、「Today's Song」やジェリー・ジェフ・ウォーカーの「 ミスター・ボージャングル」等々での歌い方・声質の豊富な引き出し、豊かな表情の変化、更にはバッキングに回った時も含め、ちょっとした身のこなし等々、その見事なエンターテイナーぶりにはほとほと感心させていただきました。
後でお聞きしたら、お互いに曲もコード進行も知ってるけど三人で合わせる練習はしていない、とのこと。。。アイ・コンタクトすらほとんどなかったにもかかわらず(男同士では出来るだけやりたくない!のだそうです。笑)、その見事に合った呼吸ぶりは、さすがプロ!の一言でした。
上の写真左下「豊橋名産ハゲ」。。。元ネタは豊橋名産・ヤマサちくわのマークですが、上手い!笑
マスターに誘っていただき、打ち上げにも参加させていただきましたが、とても楽しく、元気をいただいた一夜でした。
「マスターのおススメ・ライブに外れなし」。。。やはり間違いないです。
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