北九州 若松・Jazz & Drink Hancock(ハンコック) ②18/06

北九州・若松のJazz & Drink Hancock(ハンコック)さん。このお店の特徴の一つは充実したAVシステム。

これまでの訪問の中で上原ひろみの白熱のライブやKEIKO LEE等を堪能させていただきましたが、こんなレベルでジャズ・ライブのDVDが楽しめるお店は、九州ジャズロード掲載店の中では他に宮崎・高鍋のダウン・ビートさんぐらい (注)。

もっと言えば、ソファーにゆったり腰掛けて、ジャズ・ライブを鑑賞出来るお店はここだけです。笑

今回訪問して面白かったのは、レコードとCDの聴き比べ。

私がチェット・ベイカーにハマっていたことを覚えてくださっていて、「この買ったレコード、すごく音が良かったから」と言って聴かせていただいた「CHET」。

音の立体感、空気感たっぷりの実にいい音で思わず、イェ~とつぶやいてしまいましたが、無理を言って、そのCDをかけていただいた瞬間、無言に。。。

このCD、実にいい音で、もしこのCDしか聴いていなければ感じなかった不満ですが、音が固い、空気感が薄い。。。何度やってみても面白いものですね。同じ音源がここまで違って聴こえるなんて。


オーディオの話のついでですが、このお店の音の特徴を極端に言えば、ピアノの音が乾いて、美しくキラキラして聴こえること。

今回、マスターにその秘密を教えていただいたのですが、実に興味深かった。。。それは、この特注スピーカーをそのような設定にしてもらっているから。笑

そしてそのキモは、低域のボリュームを押さえること、だそうです。そうすることにより、ベースの音が控え目になるので好みによっては物足りない方もいらっしゃると思いますが、音源がハマった時のこのシステムは他にない魅力を放ちます。

もし、ピアノの音をもっとキラキラさせたいと思っておられる方がいらっしゃったら、是非お試しくださいませ。

また前回、マスターから教えていただいたアルバムの内、フレディ・ローチのオルガンとの絡みも実に気持良いアイク・ケベックの「春の如く」をご紹介しておきます。

というのも、先日の小島のり子さんのライブでCDを購入する際に「春の如く」をチョイスした理由の一つはこのアルバムでしたので。

前回も書きましたが、このお店のマスターは各地ジャズ・ロード巡り人としても私の大先輩。現在、四国ジャズ・ロード巡りを画策中とのことでしたので、またそのお土産話を楽しみにしています。

【駐車場:有、喫煙:可】


(注)佐賀・シネマテークさんはその環境をお持ちですが、残念ながら聴いたことがないので、外させていただきました。苦笑


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑