愛知・岡崎 昭和モダン珈琲 茶楽音。(チャラネ。)

愛知・岡崎にある昭和モダン珈琲 茶楽音。(チャラネ。)さんは開業して4年の若いお店ですが、以前から愛知県内でパラゴンが聴けるお店としてチェックしていたお店。

今回短時間でしたが、ようやく訪問することが出来ました。

それにしても、この外観。。。とても喫茶店ではありませんし、ましてやあの銘機JBLパラゴンが置いてあってジャズが聴けるお店とは思えません。

この長い入り口までの道。。。どう見ても高級料亭。

この立派な門構え!

しかも左のイーゼルに立てかけられているのは、おススメの鰻料理のご紹介。

更には、この玄関口の飾りつけ。。。しかもすぐに出て来られて、しばらくそちらでお待ちくださいませ、とおっしゃったキリッと礼儀正しいお兄さんも着物姿。

右手前のパラゴンの置いてある部屋(レジの置かれた左奥にも立派な喫茶室があります)に通していただいて、もしかしたら、ジャズの聴ける名古屋名物・ひつまぶし屋さんかも?というぐらいの気にはなりましたが。。。本当に不思議な感覚が拭えないお店です。

暑いので、これなどいかがでしょう?と先ほどのお兄さんに勧められるがままに注文した巨峰スムージー。

この美味に癒され、パラゴンの醸し出す明るくやわらかい音場に浸りながら、オーディオ評論家  故 村井裕弥さんが「日本縦断パラゴンの旅!」でこのお店を取り上げられた時の名レポートを読ませていただいていると何と!

わざわざマスターがご挨拶にお越し下さり、恐縮。。。しかし、このとても71歳とは思えないエネルギッシュなマスターのやわらかい人当たりと淀みないお話ぶりはタダ者ではない?

それもそのはず。。。このマスターは喫茶店を営んでおられた奥様とのご結婚を機に脱サラをされたコックさんにして、名古屋一の繁華街 栄や地元の三河地方で複数店舗を経営してこられたやり手の経営者。

ご勇退されたのを機に、趣味を兼ねたこのお店一本に絞られたとのことですが、道理でメニューが本格的。

また、このマスターは若かりし頃、長岡鉄男先生のバックロードホーン・スピーカーもご自作された程のオーディオ・マニアで、そこからジャズを聴き出されたとのこと。

それにしても、極めてきれいなこのお店のパラゴンですが、その導入された経緯が実に素敵。

曰く、マスターがご自宅でのスピーカーを選ぶために名古屋・大須のハイファイ堂さんに行かれたところ、ちょうどこのパラゴンが東京の新たな買い手の元に出荷されるところだったとか。ところがその後、その買い手がキャンセル。その縁があったお陰で、ハイファイ堂さんからマスターに直接打診。。。また、「こんな素晴らしいスピーカーを独り占めしてはバチが当たる」と言われたことから、このお店を始められるキッカケにもなったという通常では考えにくいお話。

もしかすると、パラゴンというスピーカーは自分を大事に可愛がってくれるであろう持ち主を選ぶ能力があるのかもしれません。。。(注1)

このとても縁に恵まれたマスターのお話は、岡崎ならではのジャズ文化に飛び火していくのですが、少し長くなりますので、後述(注2)にて。

お値段が少し高めの設定であるにも関わらず、お客さんの多いこのお店。

昼間はちょっと気取った時に行きたいランチのお店/喫茶店として、そして夜にはジャズ/オーディオ・マニアさんも集まるお店(※)として、地元にしっかり根づいているということでしょうか?

(※)月に一度開催しておられる「音茶楽。倶楽部」の会員数ですが、2019.8.19時点で何と90名を越えたそうです。

次回はちゃんと時間を取れる時に伺いたいと思いますので、その節もどうぞよろしくお願いいたします。

【駐車場:有、喫煙:不可】

(注1)「パラゴンは持ち主を選ぶ能力を持っている」説。。。私が勝手に言っているだけですが、元々は先に挙げた村井さんの「日本縦断パラゴンの旅!」にも掲載されていた福岡・朝倉の古処さんの美しいパラゴンに対して、思いついたものです。

というのもそのパラゴンは、昨年末に古処さんが51年の歴史に幕を降ろされた後、大分・竹田の一粒万倍(イチリュウマンバイ)に場所を移したのですが、その縁のつながり方がいくら何でも、ちょっと強引過ぎない?とツッコミたくなる程。苦笑

もしご興味があれば、その不可思議な物語はこちらでどうぞ。

(注2)このマスターの「岡崎ならではのジャズ文化」とのご縁。。。古いジャズ・マニアの方なら既におわかりのことと思われますが、そうこの方、ドクター・ジャズこと、故 内田修先生。

内田先生の本職はお医者様ですが、これまで渡辺貞夫さんや秋吉敏子さんを始め、名だたる多くのジャズ・ミュージシャンをご支援されて来られただけでなく、そのジャズ・ライブを精力的に録音され、ジャズ文化を世に広めることにご注力された方。。。若いジャズ・マニアの方でも、あの伝説的な銀巴里セッションをわざわざ重いレコーダーを担いで上京し、レコーディングをされた方と言えば、思い出していただけるのではないでしょうか?

私はこの方を鹿児島・いちき串木野のJAZZ & AUDIO喫茶 パラゴンさんで教えていただいたのですが、これもパラゴン繋がり?!と、不思議な縁にも思わず苦笑い。。。いずれにせよ、マスターはその内田先生とご懇意になさっておられたのだそうです。

今は岡崎市図書館交流プラザ(Libraりぶら)内にある内田修ジャズコレクション展示室ですが、一番最初は岡崎市シビックセンターに設営されたのだそうで、そこに併設されていた喫茶店もマスターがご経営しておられたことからご親交が深まったのだとか。

内田先生のジャズに対するお考えやお言葉、「ジャズに蘊蓄はいらない」「聴いていて心地良いものがジャズ」等を教えていただき、その逸話等ももっとお聞きしたかったのですが、残念ながら時間切れ。。。

マスターに教えていただいた内田修ジャズコレクション展示室でしか売っていないというこの「クロニクル」を入手するために慌てて移動。

フライト時間を気にしながらも、タクシーでお店から岡崎市図書館交流プラザりぶらへ行き、慌しく購入、即、名鉄・東岡崎駅へ。。。タクシーを表に待たせたまま、何かをしたのは生まれて初めてでしたが、こんな綱渡りをしてでも買う価値のある本&CDで大満足。

ただ次回、このお店を訪問する際にはこちらの内田修ジャズコレクション展示室にもじっくり時間を取りたいと思った次第です。

ちなみに、これは駅で買ったお土産のオカザえもん・ラーメン。

結構ウケたので、こちらも密かに満足したことを併せてレポートしておきます。笑


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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