色々特徴の多いお店ですが、中でも特筆すべきは、マスターとママのパワフルさ。
マスターはパッと見は普通の方。
フットワークが軽く、ネットでの情報発信も多いイマドキ風。また、ギタリストでもあり、他のお店ではあまり聴けないギター・カルテットの名盤等を教えていただける有難い方。
ですが、よくよくお聞きすると、その破天荒な生き様はまさにジャズもん。
自らはサラリーマンをやりながら、このお店をご開業。
平日はママに任せて、週末のみマスター業にご従事。
ご自宅をご購入された途端、ママに相談もなく、突然会社をご辞職。
パワーストーンやアジア雑貨等の自営業をやられた後、同じ会社にご復職。
そこで、いきなり指宿の某ホテルの副支配人として単身赴任。
その後、本社の人事部長を経て、最後は何と、幼稚園の園長先生。
常人離れしたパワフルな方。
ご退職後、晴れて昨年21年4月からマスター業にご専念。
そして、このママですが。。。
こんなマスターをじっと支え続けただけでもスゴいと思います。
その間、お店をずっと一人で切り盛りされただけでもスゴいと思います。
更にはそれらに留まらず、しっかり子育ても終えられたとのこと。
本当に物凄いバワーの持ち主。
こんなパワフルなエンジンを2つも積んだお店。
この先、どこに向かって爆走していかれるのやら。。。楽しみです。
下記「初回訪問時の記事」は、こんな内幕等、何も知らずに書いたもの。笑
やっぱりお店は何度も再訪した方が何かと楽しいです。
併せてご覧くださいませ。
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【以下、初回訪問時2018/02の記事を転載、22.10.09一部追記/改訂・写真追加】
鹿児島市内から車で約1時間の霧島市国分にあるDJANGO(ジャンゴ)さん、今回伺った金曜日等、平日は明るく人懐っこいママが一人で切り盛りされておられますが、週末とライブの日にはマスターもいらっしゃるそうです。
このお店の開業は1995年なので、九州ジャズロード「初版」に載っていないのが不思議だったのですが、7年前にこの新しいビルに建て替えられた時がたまたまその取材時期だったからのようです。(ということで、「改訂版」に新しく掲載されています。)
ママに教えていただいて気づいたのですが、建て替えられる前のこのお店が九州ジャズロードの前身とも言うべき九州ジャズ喫茶紀行に掲載されていました。
その本に掲載されていた当時の写真ですが、スペース的には今の3倍はある広いお店だったそうで、その当時お使いになられたシステムは何と、英・タンノイ プレステージ・シリーズの銘機エジンバラ!タンノイ党の私としては嬉しくなってしまいました。(注)
そしてビルの建て替えを機に、九州ジャズ・ロード巡りではお馴染みのスピーカーJBL4343をメインとしたシステムに変えられ、通常は心地好いジャズの流れるお洒落な喫茶店、毎月1回のライブの日にはジャズ・ファンの集うお店となっているようです。
このお店の名前はもちろん名ギタリスト ジャンゴ・ラインハルトから。
ということで、マスターがギタリストなのは予測出来たことですが、よくよくお聞きしたら、何とご一家全員がジャズを演奏されるとのこと!
マスターと次男くんはギター、長男くんはベースで、元々ギターとボーカルをやっていたママもその影響でベースも始められたとか。
それどころか、長男くんは福岡のJAZZ喫茶の老舗コンボ等で働かれていた時期もあったそうで、この壁の装飾品の多くは彼のコレクション。
月に一度のライブの日には、ジャンゴ若者バンドと称してご子息達もご出演されるそうで若い世代も巻き込んでおられる等、次世代にジャズがちゃんと受け継がれているこのお店。
これまでの九州ジャズ・ロード巡りの中ではなかったいいお話で、とても驚かされると同時に感心させられました。
閉店時間の18時までゆったり楽しい時間を過ごさせていただきましたが、今度は是非、マスターやご子息のお話もお伺いしたいと思いました。
尚、この後、ママに教えていただいたこのお店から15分程度で行ける日当山(ヒナタヤマ)温泉へ行ったのですが、安くて実に気持ちの良い温泉でしたので、こちらもおススメです。
(注)私のスピーカーはタンノイのプレステージ・シリーズの中で一番小さいスターリングで、エジンバラはその兄貴格。一般的にタンノイのスピーカーはクラシック向きで、ジャズには合わないと言われていますが、タンノイ党としてここで一言。
このスピーカーの大きな武器は、ボーカルやギター等楽器のえも言われぬ美しい音色。
確かに、JBLやアルテックのような浴びるような音が出しにくいので、ジャズ向きとは言えませんが、ボーカルを中心に聴くのであればタンノイ・ジャズはありだと思っています。
【駐車場:有、喫煙:可(分煙スペース有)】
このお店の昔の店内の貴重な写真は、こちら( ↓ )の「鹿児島弾丸ツアー2018Sep.」の一部にて。
※このお店は弊著「九州ジャズ・ガイド 第③号( ↓ )」にも掲載されておりますので、よろしくお願いいたします。
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