北九州・門司港にある六曜館(ロクヨウカン)さん。
このコロナ禍自粛の中、ご開業3周年もご無事で切り抜けられ、5周年に向けて快調に航行中。
このお店のマスターは、実にウリの多い方。
元アメフト選手らしい快活で爽やかな雰囲気もその一つですが、ここで取り上げたいのは、元デザイナー志望のマメな才人としての一面。
全てお手製という凝った店内装飾が、一体どんな風に変わったのか?
今回久しぶりに再訪するに当たって、それも楽しみの一つでした。
変わらずそのままだったのは、店内の明るく楽しい雰囲気。
そして、門司港と言えば定番の焼きカレーも健在。
その一方、さすがマスター!
大きなところから小さなところまで、変わっているところ、多数。
こんな看板もなければ、店内奥の壁に影絵のUFOも飛んでいなかったし、あんなものもこんなものもなかった。。。
下に転載した2020/12の記事の写真と比較してみてくださいませ。
そしてそんな中でも、その変わりっぷりに一番驚かされたのは、お客さんの数。
そこ?!とのおツッコミ、ありがとうございます。。。いつの間やら、人気店。笑
その人気の秘訣は、お洒落で明るいこと?美味しい飲食?居心地の良さ?
それとも、店内に漲っている温かく瑞々しいパワーに魅かれるから?
うまく言葉になりませんが、何だか元気をもらえるお店だから?
いずれにせよ、百聞は一見に如かずと申します。
是非一度、お試しくださいませ。
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【以下、2020/12の記事を転載】
北九州・門司港にある六曜館(ロクヨウカン)さんは、2019年5月に代替わりをされたばかりの古くて新しいお店ですが、女性客も多いとの評判どおり、明るくきれいな雰囲気が好印象。
新しいマスターは身長180cm、明るく爽やかでカッコいい元アメフト選手。
この新しい雰囲気とぴったり来るのですが、私がこのHPで取り上げるからにはそれだけで終わらないのは当然のこと?笑
ともかくこのマスターには驚かされることばかり。
まずは見た目。どう見ても30代後半~40前後ですが、何と今年50歳。
そしてこのことに起因する爆笑エピソードを教えていただいたのですが、残念ながらここには書けませんので、直接マスターにご確認ください。
またこのマスター、その不思議な経歴を書き連ねてみますが、A面(表面)とB面(裏面)に統一性が全く感じられず、まさに不連続の多面体。
A面は、福岡市出身、中学・バレーボール部~高校・吹奏楽部でトロンボーン(福岡の高校ブラバンはガチの体育会系)~西南学院大学アメフト部のディフェンス・エンド~北九州市市役所にご就職。何故か地縁もないのに門司港べったりの配属だったという縁の不思議はあれど、カラッと晴れやかな一面。
次にB面。2歳年上のお姉さんの影響もあり、小学生の時からロックやジャズ等に親しみ、中学の時にはDuran Duranでコンサート・デビュー。高校時代にはトロンボーンの傍らギターを練習。大学時代には出来たばかりのブルーノート福岡で大物ジャズ・ミュージシャンの来日公演等をしっかり押さえ、北九州市市役所時代は音楽三昧?門司港レトロ課時代に企画されたというハーバーデッキジャズ は今年11年目を数えるイベント。
いつの頃からか縁あって、ブルースの道へずぶずぶ。今ではボーカル、ギター、ブルース・ハープ担当の芸名HOLIHOLIさん。
言うならば、ブルースに連なる不思議な縁ですが、ブルース畑の方だけにその表面の明るさの裏にどんな影が潜んでいるのか興味津々。
ただ、こんな面白そうなマスター、いいお店ではあっても、これまでの常識であれば「ジャズ喫茶」の範疇には入らないと思うのですが、マスターとお話をしている内に気が変わりました。
ブルースはジャズの源流ですが、ブルースを演奏するマスターからすると「ジャズを聴くことはとても勉強になる」とのこと。
また、大学時代にはブルーノート福岡をデート場所に活用(もしかすると未遂かも?これもここには書けませんので、以下略)出来るくらい?ジャズにも精通されていたそうで、ジャズに対する愛情も含め、ジャズ喫茶のマスターを名乗られても何の不思議もありません。
これからのジャズ・スポットのあり方として、「ジャズの看板は掲げなくても、ジャズを愛するマスターが美味しい飲食、きれいな店舗等をベースに経営を成立させ、その上でマスターなりのジャズを鳴らす店(注)」が主流になると考えているので、このお店もまさにそのケースだと思った次第。
美味しい飲食。。。今回早速いただきましたが、新名物 焼きカレー・ポット。
よくこんな面白いアレンジを思いつかれたなぁと感心した逸品。
バナナ・パウンドケーキも噂どおりの美味しさで、珈琲もお代わりして、きれいに平らげてしまいました。
きれいな店舗。。。マスターが変わるとこんなにも雰囲気が変わるのかと思いましたが、一番驚かされたのが奥にあるステージ。
このコロナ自粛期間中にマスターが作られたのだそうですが、そのセンスの良さは抜群。
更には、これらの装飾品もマスターのお手製とのこと(途中に差し挟んできた写真も同様)で、またびっくり。
お聞きすると、デザイナー志望の時期もあったのだとか。。。なるほどと妙に納得。
よくよく見ると三日月のような顔をしたキャラクターがそこかしこにいたりしますが、実に不思議なバランス感覚です。
お昼過ぎに開かれるジャズ等のライブも音楽とは縁のなかったお客さんへの呼び水とのこと。
色々なお話を伺い、楽しい時間を過ごさせていただきましたが、私がこのマスターに感じた一番の魅力は、分け隔てなく色んなジャンルを超えて音楽的に豊かな感性。
JAZZ INN 六曜館GIGという名前で営業していた先代のマスターの時代には色々お世話になったこのお店ですが、いい後継者に引き継がれていたことを素直に喜んだ次第です。
また伺いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:不可】
(注)「ジャズの看板は掲げなくても、ジャズを愛するマスターが美味しい飲食、きれいな店舗等をベースに経営を成立させ、その上でマスターなりのジャズを鳴らす店」という意味では、福岡・大野城の cafe Jazz Bea(ビー)さん、柳川の Café de Sato(カフェ・ド・サトウ) さん、熊本の九品寺Smile(スマイル)さん等がそれに当たるかと思っています。
【追記】すみません、Jazz Beaさんはジャズを名乗っていました。笑
※このお店は弊著「九州ジャズ・ガイド 第③号( ↓ )」にも掲載されておりますので、よろしくお願いいたします。
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