熊本 八代・珈琲店 ミック ③19/01

先日、熊本・JR八代(ヤツシロ)駅前にある喫茶ミックさんに行ってきました。

今回は、八代~鹿児島・超強行弾丸ツアー2019Jan.の2日目最初のお店であり、前回訪問時はお昼過ぎでマスターにお会い出来なかった経緯もあったので、予定どおりモーニングの時間に到着。

無事、マスターのお店中に響き渡るトロンボーンのような元気な声(注1)に迎えられ、ほっと一安心。

ちょうどこの日、水俣出身の画家・版画家 秀島由己男さん(注2)の追悼記事が熊本日日新聞に掲載されていたのですが、この原稿はマスター(出水 晃さん)が依頼されて書かれたもの。

入れ替わり立ち替わりいらっしゃるお客さんの合間合間を縫って、そんな話を教えていただいたり、秀島さんの画集を見せていただきましたが、地元の文化人としてのマスターに改めて感心した次第。

また、昨年惜しくもご逝去された浜田知明さんも以前マスターに教えていただいた大家。

それ以来、とても興味を持ち、2015年に熊本県立美術館で開催された展覧会の図録も入手し、熊本県立美術館の追悼展覧会にも先日行ってきたのですが。。。何と店内に、その作品が置いてある?!

この「気になる正体(1985)」は、大英博物館で行われた展覧会でもその代表作の一つとしてパンフレットに掲載された作品で、目の当たりにしてちょっと興奮。

やはり本物の迫力は圧倒的。。。あちらこちらから何度も何度も見返してしまいました。(注3)

これも以前教えていただいた球磨(クマ)川の荒瀬ダム撤去関連のお話で、鮎の自然遡上が前年の3倍になったというお話は前々回の訪問時に教えていただいた話ですが、

今回は川底の石に生えているという青のりのお話。

これはこのお店の常連さん 漁協の平山さんから教えていただいたのですが、ダムの停止に伴いゲートを全開、水の透明度が上がり、青のりが想像以上に成長するようになったのだそうです。。。ただそこまでは良かったものの、今度はカモやバンといった鳥との闘いが始まり、このきれいな製品になるまでのご苦労は並大抵ではないとのこと。

八代土産として、ありがたくいただいた次第です。

喫茶店として、お食事処として(注4)、地元の方に愛されているこのお店ですが、その裏話をちょっと伺うことが出来ましたので、併せて紹介しておきます。

入店2年目の彩(アヤ)さんは笑顔が素敵でとても気立ての良い方。このお店には小学生の頃から通われていたそうで、店員募集を5年待たれて、ようやく希望が叶ったのだとか。

ご入店されてとても感銘を受けられたことがあったそうで、1つには、毎朝早くから黙々と隅々どころか天井まで念入りに掃除をされるマスターのお姿、そしてもう1つは、文化人としてのマスターの秘書役からお店の看板である日替わりランチ(最近では人気のため、予約しないとありつけない限定品。前回紹介したさばの味噌煮もその一品)の考案まで、色んなことをこなしておられるマスターのお嬢さん・マイさんのお姿。

笑顔とお気遣いが行き届いた従業員の皆さんのお陰で、いつ行っても心地好く、温かい雰囲気が保たれているこのお店ですが、その秘密をまた見つけたような気がしました。

【駐車場:有、喫煙:可】


(注1)たまたまトロンボーンの入った曲が店内に流れた時のこと、マスターが「俺の声、よくトロンボーンみたいって言われるんだよ」とおっしゃいながら、そのメロディを歌われ、従業員さんの笑顔を見事にゲット。。。「マスターのトロンボーンのような元気な声」という表現は、忙しい中にもユーモアで従業員さんを労うことを忘れないマスターのこんな逸話から引用しました。


(注2)秀島由己男さんの画集を見た中で気になった作品。


(注3)浜田知明さんの「気になる正体(1985)」を上からみるとこうなっています。

何とも間抜けで滑稽な姿ですが、この状態だと、確かにお互いに正体が気になるのでしょうか。。。でも、作者の制作意図を離れ、色んな想像が出来る作品でもあるので、あれこれ考えてしまいました。

またお陰様で、見る角度によって見え方・捉え方が全く変わる彫刻の魅力をよく認識出来ました。


(注4)お食事処としてのこのお店の魅力紹介。

モーニングに加え、早いお昼ご飯として今回いただいたのは、お客さんからヤミツキになると好評の辛口のカツカレー。

前回はこのにしん蕎麦をいただいたのですが、これも美味しかったです。

これは「薄切り」ようかん。。。八代ではお茶請け以外にも焼酎のアテとしても重宝されているとのことでしたが、関西人の私としてはとても驚いたので、ご参考まで。 

汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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