福岡 大橋・Jazz Village GOLBY(ゴルビー)②18/09

福岡・西鉄大橋駅前にあるJazz Village GOLBY(ゴルビー)さんの大きな特徴の一つ、マスターによる「ジャズの楽しみ方講座」。

これまで九州ジャズ・ロード巡りをしてきましたが、このようなイベントを定期的に(しかもほぼ毎週!)開催されておられるというお話は聞いたことがなく、一度受講したいと思ってからもう数年。。。今回、ようやくその願いが叶いました。

14時からの開講を前に、まずは少し早目に到着し、腹ごしらえ。

ランチ・メニューに前回気になったカレーライスがあったので、即決定!と思ったのですが、ブラック・グリーン・トマト・田舎風と4種類も選択出来るので、ちょっと迷ってしまいました。

最終的に一番辛いと書かれたブラックカレーを選びましたが、好みの辛さだったこともあり、つけ合わせのらっきょうと共にあっさり平らげてしまいました。

マスターにお聞きしたところ、実は、ジャズ屋でなければカレー屋をやろうかと思っていたとおっしゃるぐらいのカレー好きとのこと。これは残り3種類もチャレンジせねば、と思った次第です。

そして、定刻の14時を少し回って始まったジャズ講座。

マスターはカウンターの中から講義されるのですが、その声の張り、流れの作り方、笑いの取り方等々、さすが元中学校の教諭。受講する側も数十年若返って(?)、各人がそれぞれ楽しんでおられました。

この日の講座のテーマは「『追悼』アルバム特集」ということで、取り上げられたのは、マスターが大好きなマイルス・デイビスが亡くなった時のトリビュート・アルバム等(詳しくは、下に掲載したこの日のレジュメ2枚をご参照ください)。

その選曲も面白く楽しませていただきましたが、色んな曲をその解説と共に聴かせていただけること自体、通常あり得ないことなので、ありがたいの一言。しかも、自分の飲食代だけで、講座代金は無料!

更にはレコード再生中であっても、キース・ジャレットの唸り声に戸惑っておられる受講生がいれば「このキース・ジャレットというピアニストは~」とちょっと解説をつけ加えてあげる等、少人数だけにアフターフォローも万全。至れり尽くせり。笑

この日の受講生は約10人で、始まる前に受講されたキッカケ等を伺ってみたところ、「この講座の常連の方に誘われて」、「お店の看板に『一人でも気軽に』と書いてあったので」というお姐様達や、「ジャズは好きだったけどその理論がわからないので、初回から」とおっしゃるカッコいいお父さん等々、色んなお答えがありましたが、最後に皆さんが異口同音におっしゃった言葉「楽しかったので、その後は出来るだけいつも来ている」には、受講してみて、私も納得。

秀逸だったのは「今回、お友達(この講座の常連さん)に連れられて初めて来ました。ジャズのイメージはお酒」とおっしゃっておられたお姐様が、そのジャズとマスターの名講義に気持ち良くなられたようで、途中で水割りをご注文。「マスター、さすが!」と思わず、ニヤッとしてしまいました。

また始まる前に一人の常連さんが「クリス・ボッティを聴きに行くNYツアーがあって」と切り出されたのですが、そのお話に皆さん、食いつく食いつく。。。クリス・ボッティはマスターご贔屓のトランペッターですが、まさかこのような形でその影響力の強さが計れるとは。脱帽です。笑

前回も書きましたとおり、マスターは8回/期で一つの大きなテーマについて語っておられますが、テーマを考え、選曲をして、レジュメを作成してこの日を迎え、また来週に向けてという繰り返しは、想像以上に大変なこと。

そしてこの講座を現在23期なので、通算約180回!も継続されてきたマスター。。。地元FM局でジャズの番組を毎週放送されておられる大分・中津の喫茶ぐる~びぃのマスターにも同様の想いを抱きましたが、地道にコツコツとジャズの布教活動をされておられるそのお姿には、ただただ敬服するばかり。

また伺いたいと思いますが、このジャズ愛好者の輪が少しでも大きく広がりますよう、祈念いたしております。

【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:不可】


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑