福岡・西鉄大橋駅前にあるJazz Village GOLBY(ゴルビー)さんの大きな特徴の一つ、マスターによる「ジャズの楽しみ方講座」。
これまで九州ジャズ・ロード巡りをしてきましたが、このようなイベントを定期的に(しかもほぼ毎週!)開催されておられるというお話は聞いたことがなく、一度受講したいと思ってからもう数年。。。今回、ようやくその願いが叶いました。
14時からの開講を前に、まずは少し早目に到着し、腹ごしらえ。
ランチ・メニューに前回気になったカレーライスがあったので、即決定!と思ったのですが、ブラック・グリーン・トマト・田舎風と4種類も選択出来るので、ちょっと迷ってしまいました。
最終的に一番辛いと書かれたブラックカレーを選びましたが、好みの辛さだったこともあり、つけ合わせのらっきょうと共にあっさり平らげてしまいました。
マスターにお聞きしたところ、実は、ジャズ屋でなければカレー屋をやろうかと思っていたとおっしゃるぐらいのカレー好きとのこと。これは残り3種類もチャレンジせねば、と思った次第です。
そして、定刻の14時を少し回って始まったジャズ講座。
マスターはカウンターの中から講義されるのですが、その声の張り、流れの作り方、笑いの取り方等々、さすが元中学校の教諭。受講する側も数十年若返って(?)、各人がそれぞれ楽しんでおられました。
この日の講座のテーマは「『追悼』アルバム特集」ということで、取り上げられたのは、マスターが大好きなマイルス・デイビスが亡くなった時のトリビュート・アルバム等(詳しくは、下に掲載したこの日のレジュメ2枚をご参照ください)。
その選曲も面白く楽しませていただきましたが、色んな曲をその解説と共に聴かせていただけること自体、通常あり得ないことなので、ありがたいの一言。しかも、自分の飲食代だけで、講座代金は無料!
更にはレコード再生中であっても、キース・ジャレットの唸り声に戸惑っておられる受講生がいれば「このキース・ジャレットというピアニストは~」とちょっと解説をつけ加えてあげる等、少人数だけにアフターフォローも万全。至れり尽くせり。笑
この日の受講生は約10人で、始まる前に受講されたキッカケ等を伺ってみたところ、「この講座の常連の方に誘われて」、「お店の看板に『一人でも気軽に』と書いてあったので」というお姐様達や、「ジャズは好きだったけどその理論がわからないので、初回から」とおっしゃるカッコいいお父さん等々、色んなお答えがありましたが、最後に皆さんが異口同音におっしゃった言葉「楽しかったので、その後は出来るだけいつも来ている」には、受講してみて、私も納得。
秀逸だったのは「今回、お友達(この講座の常連さん)に連れられて初めて来ました。ジャズのイメージはお酒」とおっしゃっておられたお姐様が、そのジャズとマスターの名講義に気持ち良くなられたようで、途中で水割りをご注文。「マスター、さすが!」と思わず、ニヤッとしてしまいました。
また始まる前に一人の常連さんが「クリス・ボッティを聴きに行くNYツアーがあって」と切り出されたのですが、そのお話に皆さん、食いつく食いつく。。。クリス・ボッティはマスターご贔屓のトランペッターですが、まさかこのような形でその影響力の強さが計れるとは。脱帽です。笑
また伺いたいと思いますが、このジャズ愛好者の輪が少しでも大きく広がりますよう、祈念いたしております。
【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:不可】
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