【待望!店のジャズ】佐賀 鳥栖・音楽小屋④20/05【20/11追記改訂】

【2020.11.05追記】

佐賀・鳥栖の音楽小屋さんが2020年10月末をもってご閉店されました。

これまで色々教えていただき、楽しい時間を過ごさせていただいたマスターに感謝の意を込めて、5月に訪問した時の記事を下記のとおり追記完成させましたので、ご覧くださいませ。

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佐賀・鳥栖の音楽小屋さんも元気にご営業中で何より!

今回は、私自身忘れかけていたマイ・ムーブメント「プロジェクト・リ!トレーン」の復活劇。

このお店ご自慢のオリジナル盤のレコードでの「マイ・フェバリット・シングス」の聴き比べ。

ニューポート’63のライブももちろん良かったのですが、今回はヴィレッジ・ヴァンガード・アゲインの良さを再認識。出だしのカッコいいこと!

日本ライブ盤は。。。まだちょっと私には早かったかな?苦笑

いずれにせよ、それぞれの味わいを教えていただいたマスターに感謝。無茶苦茶、楽しかったです。

この他にもマスターが昔、鳥栖の文化会館の館長さんをされていたお話(注)等を伺いつつ、色々聴かせていただいたのですが、その中での白眉はこのハイドンの弦楽四重奏曲。

昔、「まるで夢を見ているような心地の良い音」という表現を読んだことがありましたが、まさにこのウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団がそれ!

「いい音楽ありきで、音は二の次」という考え方がありますが、このような音を聴かせられると、やはり「いい音楽といい音は両輪、どちらが欠けてもダメ」が正解だと思わされます。

尚、これまでこのお店で体感して、私なりに悟った「いい音を鳴らすために必要な条件」はこの3つ。

①適切なボリュームで音を鳴らすことが可能な響きのいい空間、②コンディションのいいオリジナル・レコード、③その空間とそのレコードを鳴らすために適切なオーディオ。

私にとって、オリジナル盤と後追いの日本盤の違い、更にはモノラル盤をモノラル針で聴いた時とステレオ針で聴いた時の違いはこのお店で実体感させていただいたこと。

ちなみに、このような話は文章では何度も読んだことがあったのですが、結局文字では伝わらず、こうやって体感して初めてわかったことです。

しかも、わかった後にそれらの文章を読むと「なるほどそのとおり!うまく表現している」と思わされるのですから、どうしようもありません。

ただ考えてみれば、これに限らずこの類の話は他にもよくあること。間違いがないのは、こうして体験しないとわからないことを教えていただける存在の有り難さです。

最後に、今回マスターにいただいたサインです。さらっと読めてしまう文面ではありますが、実はこれには伏線があります。

この4月、ご開催予定だったクラシック・ライブ(ベートーヴェンの弦楽合奏四重奏等)を新型コロナ対応で中止にされたとのこと。

このコメントからその口惜しさ、更には祈りにも似たマスターの想いが滲み出ているように思えたので、早くコロナ禍が終息することを祈念しつつ、お店を後にしたのですが。。。まさか、これが私にとって最後の営業日になるとは思いませんでした。


ただこのお店はマスターのご自宅ですので、いつでもご復活可能だとも思っております。気長に待っておりますので、マスター、お願いしますね!

【駐車場:有、喫煙:不可】

(注)知覧の特攻隊員の逸話から創作され、有名になった「月光の夏」という本をご存知でしょうか?実は鳥栖にはその逸話の基になったドイツ・フッペル製のグランドピアノが保存されており、その縁から鳥栖でピアノ・コンクールが開催された話やその審査委員長にあの舘野泉さんを呼ばれたお話等を興味深く聞かせていただきました。


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑