北九州 黒崎・Jazz Spot 風土 ①16/12

今回の北九州ジャズ・バー・ツアーの最後は、黒崎にあるJazz Spot 風土さん

風土さんは黒崎駅前にある蜘蛛の巣状に広がった商店街の外の方にあるのですが、まずお店に辿り着くまでにその見事なアーケード街や街並みに驚いてしまいました。そしてよくよく見ると、普通のお店の横に何気なく点在する大人のお店の無料案内所。猥雑とでも言うのでしょうか?北九州という街の往年の繁栄ぶりが伺え、とても興味深く思いました。

さて、風土さん。。。小雨がちらつく中、寒さをこらえながらぶらついて、ようやくお店を発見。ほの暗い階段を上がってお店に入るとダンディーな風貌のマスターと常連の女性客が一人。マスターの背の棚にあるのは、酒のボトルとレコード。長細いカウンターの先には壁埋め込み式のスピーカーJBL4435、そこから流れるジャズ・バーらしい音。。。気持ち良くカウンターに座わり、珈琲を注文。強めの暖房と熱い珈琲でようやく寒さから解放され、一心地。

私がクラシック好きであることを知ったマスターがまず紹介してくれたのが、クラシックの有名ヴァイオリニスト イツァーク・パールマンがオスカー・ピーターソン達と録音した演奏。。。出来たら聴かせてほしい、とリクエストしたところ、えっ?!

いきなり鳴り出したパールマンの美しい音色?!マスターはレコードもCDもプレーヤーも触っていないのに、何故?!

何とマスター、i-podに音源を入れておられて、それを鳴らされているのだそうで。。。いやいや、本当に驚きました。。。このいかにもジャズ・バー然としたお店のマスターらしいマスターがしゃらっとi-podを使いこなされておられるとは。。。しかも更に驚いたことに、このお店の機器はPA用を使っておられるせいでしょうか?はたまたスピーカーの支配力が強いせいでしょうか?i-podの音が実に立派に聴こえること。。。参りました。苦笑

その後もマスターがうまく会話をリードしていただき、パールマンの音程は確かなんだけど。。。という演奏の対極に位置するアルバート・アイラーの実にジャズらしい演奏を聴かせていただいたりしている内に、昔、今はもう亡くなってしまった名ピアニスト 本田竹広さんがこのお店でトリオでライブをされた時のライブ録音があるから、と鳴らしていただいたのですが。。。これが1曲目から実に実に素晴らしく熱い演奏で、しかも録音した場所で鳴らしているせいか臨場感も抜群で感激!

尚、私は不勉強で知らなかったのですが、本田竹広さんは、私が一昨年聴きに行ったチコ本田さんのダンナさんだそうで、よく聴きに行く名ドラマー 本田珠也さんの父親。。。ちなみに、このお店の壁にはミュージシャンのサインがいっぱい書かれていて楽しいのですが、下の写真は若き日の珠也さんのだそうです。笑

その後も本田竹広さんが脳梗塞で倒れた後の復帰作を聴かせていただいたのですが、リハビリで弾いていた日本民謡をそのままジャズにしたというこれがまたいいCDで奥が深い。。。ドラムがいいのは珠也さんだから、ですが、ベースがこれまたよく聴きに行く米木康志さんとのこと。。。そのままピアニストが変わったら、私の大好きな大口純一郎 トリオでした。。。笑

マスターとの会話はとても興味深く、そのままずっと居座りたかったのですが、残念ながらここは北九州。お暇せざるを得ず席を立ったのですが。。。それにしても、クラシックの演奏会で北九州に行ったついでに立ち寄ったはずが、結局どっちがメインかわからなくなったぐらい、何だかとっても楽しい時間でした。しかも、最初はこちらに来る予定ではなかったのに。。。無計画の計画、万歳!です。

最後に。昨年私が聴き逃して悔しかったライブ、私の大好きなピアニスト吉岡秀晃さんと超有名ヴォーカル中本マリさんのライブが今度、風土さんで行われるとのこと!まだ日程が決まっていないとのことですが、そのライブ、参戦希望です!マスター、よろしくお願いします。

【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:可】


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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