北九州 小倉・ジャズ喫茶オム ①17/10

北九州・小倉にあるオーディオCafe・ジャズ喫茶 オムさんは九州ジャズロード改訂版より登場した比較的新しいお店。この店のマスターは実に多才で色んな方面のプロ。しかも、こだわり満載の面白い方で、そのエネルギッシュさはとても67歳とは思えません。

プロのギタリストを目指された後、ギター屋に転身、その関係からPAの道に入られ、それと共にオーディオ機器開発・修理にも進出、更にはご実家の古民家をオーディオ・ルームに改造され、喫茶店として転用。

このお店の名前も九州ジャズロードでは「音夢」と書いて「オム」と読ませておられましたが、マスターの名刺にはAudio&Guitar repair and customizaition OM、お店の看板もOM。

どうもマスターご自身が混乱されておられるそうで、今のところ、骨董部門が音夢、オーディオ・ギターの修理・カスタマイズ部門はOM、喫茶部門はオム、かなぁ。。。だそうです。笑

さて、玄関からお邪魔して右手にあるこの部屋ですが、強いて言えば喫茶室と言えなくもないですが、はっきり言ってしまえば、とても立派な個人のオーディオ・ルームです。

それだけに、最近こればかり書いているように思いますが、「オーディオ的にいいとされるスピーカーとほぼ正三角形の位置に”ちゃんとスピーカーと向き合った”椅子」が、ここは究極。とても心地良い1人用の椅子とテーブルがその位置にあり、あとはその中央の椅子の両側に1つずつ、同じような椅子とテーブルがあるだけ。優雅なこと、この上ありません。笑

珈琲を注文し入れていただいている間、音楽を聴きながら部屋を眺めていましたが、所狭しと並んでいるのは、スピーカー以外はギターとか骨董品?!では、この大きなスピーカーの大音量を余裕で鳴らしている機器は何?と思って探したら、何と?!

電源周り等を強化されたオム・チューン版デノンのCDプレーヤーDCD1650に、オム製アッテネーターと同じくオム製デジタル・パワーアンプのみ。(注)

入力系はレコードよりCDの方がいい音、電源の数は少なければ少ない方がいい、トランスも大嫌い、シンプルが一番とおっしゃるマスター。その思想を徹底されたらこの形になったのだとか。。。

そして、スピーカーは私にとって初お目見えとなったTADの機器。それをオムさんでチューン・アップされ、以前はPAの現場でご使用されていたもの。ドライバーから3本出ているアッテネーターがこれまたオム特製で、これにより暴れている周波数をきれいに補正出来ているそうです。

また、周波数特性という意味ではこのオーディオ・ルーム、天井や壁に様々な仕掛けだらけ。。。これもプロ用機材できっちり測られ、色んなモノを取り付けて反射を制御し、挙げ句は余分な周波数を減衰させるために天井にレゾネーター(この写真ではわかりにくいですが、左奥の黒い丸っぽいもの)をつけられる等、ともかく凝りに凝られています。

尚、ジャズだけでなくクラシックも聴かれるマスターですが、そのお考えをご理解いただくのに一番わかりやすいと思うので、そのご主張をそのままここに羅列しておきます。①いいオーディオシステムはジャズもクラシックもうまく鳴らせないとおかしい。どちらかしか弾けないピアノなんてない。クラシックはちゃんと鳴らせているかの検算だと思っている。②ホールの余韻は録音に入っているのでそれを忠実に再現すればいいだけ。ただそうは言っても、この部屋の残響は+0.5秒を狙っている。③レンジ感は大切だけど、定位感には全く興味がない。

ということで、肝心の音ですが。。。まず、スピーカーの見た目とは違い、全くゴツくありません。ボリュームも十分大きいですが全くうるさくありませんし、存在感のある音には違いないですが、拍子抜けするぐらいピュアでサラサラして澄んだ音。世界中のスタジオ・モニターを席巻しているレイ・オーディオをライバル視されておられるだけあって、まさにスタジオ・モニターの音。。。良くも悪くも、余計な色づけが全く感じられません。

その結果、その録音の素性がよく出ることこの上なく、それを一番感じたのはクラシックでチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。このスタジオ録音は非常に良く録れているのですが、その音の生々しさは目を見張るばかり!目の前で室内オケが演奏している様が見えるようでした。

ちなみにこれはオム製品の一覧ですが、オーディオ販売・修理の引き合いは、ジャズ喫茶店からもあるそうで、私の行きつけの福岡・天神のJABさんもお得意さんの一つとお聞きして、驚きました。

ここではオーディオ関係のことしか書きませんでしたが、その他もPAをやられていた時の話等も色々教えていただき、あっと言う間に3時間強が過ぎ去っていました。常連さんがいらっしゃったので退散しましたが、楽しい時間を過ごさせていただき、どうもありがとうございました。珈琲も実に美味しかったです。

次回、伺う際には世に言う超優秀録音のCDをたくさん持って行きますので、マスター、また遊んでやってください。よろしくお願いいたします。

【駐車場:お店の前に2台、喫煙:不可】


(注)後日、JABのマスターから聞いたお話ですが、このオム製アッテネーター&パワーアンプでJABのJBLを鳴らしたことがあったそうですが、それはもうスゴい鳴りっぷりで驚いた、とのこと。。。とても聴いてみたくなったので、マスターにお願いです。製品実演会を是非JABさんでやっていただけませんか?笑


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九州でのジャズ冒険を中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。