もうすぐ28周年を迎えられる福岡・天神南にあるBAR HEARTS FIELD(ハーツフィールド)さんに行ってきました。
国体道路沿い、警固神社近くのビル(警固方向に行き過ぎるとKINGIFISHさんがあります)の地下1Fにあるこのお店、その看板に「ジャズ」の文字はありませんが、マスターの名刺にWHISKY & JAZZ BARとの記載がありましたので、老舗のジャズ・バーとお呼びしていいと思います。
このお店の存在を認識したのはつい最近。それ以来、気になってはいたもののその機会が作れず、近くて遠かったこのお店。更には九州ジャズ・ロード巡りを再開するに当たり、まず最初に行きたいと思ってはいたものの、この日も終電まで40分しかない状況下。
どうするかちょっと迷ったものの、この時間にこの場所にいるのもせっかくの縁だし、まぁいいお店だったらまた来ればいいや!と軽い気持ちで足を踏み入れたのですが。。。
薄暗く落ち着いた雰囲気の店内にかかっていたのはジミー・スミスのオルガン。その洒脱な音にさっと惹きつけられ、キャノンボール・アダレイのワルツ・フォー・デビィの入ったレコードKnow What I Mean?、コルトレーンのOLE!と次々と聴きどころ満載のオーダー。
これらのレコードを見事に鳴らしているスピーカーは、カウンターの後ろの壁に埋め込まれたJBLの銘機ハーツフィールド。
始めてお目にかかりましたが、その立派な姿は、豊かな空気感を持って奏でられる音と共に存在感抜群。ともかくこのお店、響きがいい。
この響きの良さの秘密は?と改めてそれほど天井の高くない店内を見回してみると、あれ?!もしかすると、ホームベース型のきれいな対称形になっている?
マスターにお聞きすると四角の部屋の一角に壁(上図参照、赤線)を作り、そこにスピーカーを埋め込んだ(同、青△)とのこと。
天神という土地単価の高い場所で、こんな贅沢なスペースの使い方をするなんて?!と驚かされましたが、その成果としてこの柔らかくも温かい音の響き。
こんなに気持ち良くジャズが聴けて、マスターがブレンドしたハウス・ウィスキーも飲める居心地のいい大人のバー。そして、軽妙で明るく楽しいマスターと気さくで陽気な常連さん達。
マスターから、このお店で行われるというライブのお話やその出演者であるMAYUMIさん&小森陽子さん、藤山 E.T. 英一郎さん等のお話を聞きながら、リクエストのあったヨー・ヨー・マのリベル・タンゴを聴いたり、綾戸千恵のLIVE!というライブ・アルバムのノリノリのスキャットに、みんなでイェ~!と掛け声を入れたりと楽しい時間を過ごし。。。結局、タクシーで帰る羽目になりました。笑
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