今年も色々お世話になり、ありがとうございました。心から感謝申し上げます。
しかし、今年も最後になって、改めて思い知らされたこと。
「いつまでもあると思うな、ジャズ・スポット」
前回の記事で書いたとおりですが、コロナ禍自粛による経営への影響が、ボディ・ブローのように効いてくるのは、これからのようです。
そこで、ジャズ・スポットの常連の皆様。
もしご無沙汰しているお店があれば、少なくとも一度はお店にお顔を出してくださいませ。
私の知る限り、今年傘寿(80歳)のお誕生日を迎えられた九州のジャズ・スポットのマスターが3人。
北九州・小倉 ジャズストリート52の林さん、佐賀・鳥栖 コルトレーンコルトレーンの原さん、そして、大分・中津 ぐる~びぃの鈴木さん。
それぞれ個性の際立った方ばかりですが、皆さんまだまだお元気なのは、嬉しい限り。
ただ、他のマスター方も含め、ご高齢化が進むのは当然の話。
ご体調を崩されない限り、今のお店をいつまで続けようと思われるかは、お客さんの来店状況次第の部分が大きいように思います。
我々、客の立場としては、
・自分の居場所は自分で守るしかない
・マスターの気力が折れてからでは遅い
ので、
「自分が月に1度でもいいから、ちゃんと通う」
ことが、本当に大切。
心からお願いいたします。
さて、前回報告から2ヵ月半経ちましたが。。。この直近5週間は長かったです。
というのも、「九州ジャズ・ガイド掲載現役店の再訪・HP記事の全店更新」の年内完結を目指して、精力的に動いていたのですが、突然の身内の不幸。
バタバタとした非日常の時間がスローモーションみたいに過ぎ去り、その後は完全に自粛モード。
もう一度、頑張ろう!と気分は切り替えたのですが、その矢先、大橋・ゴルビーさんがご閉店。
完全に出鼻を挫かれ、年内完結の目標はこの時点で放棄。
ただ、その流れから、年内は「自分のお店は自分で守る。自分のやれることをやる」と方向転換。
さぁ、ちょっとご無沙汰していたお店に行こう!と思ったら、今度は最強寒波/大雪で動けない始末。
何ともストレスフルな展開。
と、何とも思うようにならない、精神的にキビしい流れだったのですが。。。
実は、そうなったらそうなったで、開き直って、至福のお家時間を堪能・満喫。
ジャズ・スポットに戻って来ないお客さん達の気分が妙にわかった年の瀬でもありましたが、まぁ、長く感じられたことには違いありません。
さて、改めて今年を振り返ると、色んなことがありましたが。。。
まずは、コロナ禍自粛が弛み始めた5月頃から、のお話が2つ。
1つ目が「九州ジャズ・ガイド掲載・現役店再訪」で、その結果、現在64店中57店(注1)。
併せてHPも、8月後半からほぼ毎日、49軒の記事を更新。年明けにはコンプリートを目指します。
2つ目は、ジャズ・ライブ(注2)。。。その時期から、ジャズ・ミュージシャンのツアーが一気に急増。
嬉しさの余り、いいライブがあると何も考えず、次から次へと参戦した結果、8月に燃え尽き現象。
その後は厳選したので17本に留まりましたが、クラシック演奏会(注3)他と合わせると、それでも年間30本。
いい生の音を、久しぶりに存分に浴びた年となりました。
次に、愛車ロードスターの走行距離もどこまで伸びるのか?もうすぐ21万km。
特に問題もなく、元気なので、これも有難い限りです。
そして、弊「九州ジャズ・ガイド第①号~第③号」ですが、伸びは完全に鈍化したものの、こちらもまだ頑張っております。
現時点の全発行部数は715部(①号:303部、②号:225部、③号:187部)。
売上部数も500部の大台を超え、540部(①号:236部、②号:167部、③号:137部)。
ご購入/ご覧いただいた皆様に、心から御礼申し上げます。
尚、今年は、ロシアのウクライナ侵攻、円安進行、物価の急上昇等、想定外の好ましくない状況に転じることが多かった一年。
そんな中、サッカーW杯の盛り上がりと、今年も大活躍が続いた大谷二刀流と藤井聡太五冠(年明け早々、「タイトル獲得100期」という前人未到の大記録のかかった羽生九段の挑戦を受ける王将戦~遂に実現したこの新旧天才の盤勝負~と六冠に向けた渡辺棋王への挑戦も楽しみ)のお二人には感謝。
それでは、皆様。
来年は年始のご挨拶は控えさせていただきますが、良いお年をお迎えください。
(注1)今年訪問したジャズ・クラシック・オーディオ関連の店は、「史上最悪の台風」やら、「今期最強の寒波」やらに翻弄されましたが、結果的に70軒148回。
HPでご紹介しませんでしたが、初めて訪問した店も多い年でもありました。
また、私が顧問をしている大分・竹田 一粒万倍が遂に本格オープン出来たことも嬉しい出来事。
プレ・オープンしてから3年。お店としての成長ぶりは目覚ましく、お陰様でどこに出しても恥ずかしくないと思うレベルに達しました。併せて、よろしくお願い申し上げます。
(注2)怒涛の様に押し寄せて来たジャズ・ライブ。曲を知らなくても、ジャズって、聴くだけで楽しいと再認識させてくれたthe EROS(後藤浩二さん(pf)、江藤良人さん(ds)、加藤雅史さん(b))。ノリに乗っているとはこういうことかと嬉しくなってしまった渡辺翔太 (pf)カルテット(若井俊也さん(b)、石若駿さん(ds)+井上銘さん(g))等々、いい時間を過ごすことが出来ました。
中でも特筆すべきは、大野えりさん(vo)、板橋 文夫さん(pf)、米木康志さん(b)の太宰府・ドルフィーズさんでのライブ。書くのを控えていたライブ報告を思わず書いてしまった程ですが、その九州ツアー後、このユニットはitayoN’eriと命名され、本格的に活動開始。来年早々、1/17(火)の黒崎・風土さんでのライブも楽しみです。
(注3)クラシックの演奏会もレベルの高い演奏会が目白押し。今年、ここまで大ブレークすることになるとは思わなかった藤田真央さん(pf)の素晴らしい演奏会から始まり、応援している直方室内楽定期演奏会では、クァルテット・エクセルシオの渾身のシューベルト「死と乙女」、延原武春さん指揮フィルハーモニア福岡では、このコンビならではの素敵なモーツァルト「リンツ」。
更には、初めて聴くことが出来たマルタ・アルゲリッチさん(pf)@大分・アルゲリッチ音楽祭や樫本大進さん(Vn)、小菅優さん(pf)@霧島国際音楽祭には深く感動。
また、チョ・ソン・ジンさん(pf)とのラフマニノフ「パガニーニの主題による変奏曲」が素晴らしかったサー・サイモン・ラトルさん指揮ロンドン交響楽団演奏会では、エルガー交響曲第2番の不思議な魅力に取りつかれたのもいい思い出です。
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