【紹介:昭和の香り高き喫茶店】福岡 久留米・coffee&music Eight Modern(エイト・モダン) 22/08

福岡・久留米の地で半世紀以上の歴史を刻み続ける老舗ジャズ喫茶であり、地元密着人気店  coffee&music Eight Modern(エイト・モダン)さん。



いつ行っても昭和的なくつろいだ時間が流れているのは、マスターの力みのない全く気負いを感じさせないオーラのお蔭。



定番のUFO定食をいただきながら、マスターの幅広いジャズを聴き、何気ない話をしている内に時間が過ぎ去り、ご馳走様でした!と言って、機嫌良く帰る。

私にとって、そんな何の変哲もない日常の有難さをしみじみと味わえるお店の一つ。



但し、このマスター、そんなオーラを出しながらも、翌日のランチ・タイムに備えて、その手は絶対に止まっていません。そして、そのランチ・タイムの捌きっぷりは見事の一言。

半世紀を超えたお店のマスターって、本当にスゴいのです。



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【以下、2019/11の記事【祝!50周年】を転載】

今年2019年6月29日に50周年を迎えられた福岡・久留米のジャズ喫茶の老舗 coffee&music Eight Modern(エイト・モダン)さん

なかなか再訪する機会を作れませんでしたが、今回ようやく訪ねてきました。

さらっとあたたかく優しいマスターと時間がゆるやかに流れるこのお店。

その昭和の喫茶店独特の雰囲気、居心地の良さは相変わらず。

50周年記念に何かされないのですか?とお聞きしたところ、「特に50周年だからと言っても何もしない。大学を休学してこのお店を始めた時も、50年やろうと思って始めた訳ではない。やっている内にいつの間にかここまで来ただけ、この先も同じ気持ちで続けていくだけ」と実にマスターらしい穏やかなコメント。

更にはその50周年当日もご自身のことはさておき、福岡市内の西南学院大学にまで出向かれ、ライブのお手伝い。

マスターが応援している久留米出身のジャズ・ピアニストの田中奈緒子さんも出ておられたので、それを自分へのご褒美だと思って聴いておられたのだとか。

そんな逸話やその風貌も含め、俗世間離れした仙人のように見えるマスターですが、「村田中」の話になった瞬間、孫を自慢するおじいちゃんに豹変。笑

「村田中」は先に挙げたピアニストの田中さんがトランペットの村田千紘さんと組んだジャズ界きっての実力派美女DUO。

そのメジャー・デビューが日刊スポーツ紙でこんな大きく取り上げられたとその記事を見せていただいた時のマスターの表情ときたら。。。

どことなく自慢げで嬉しそうな表情が、実に印象的でした。

尚、この日はジャズ・ボーカリストで九州ジャズユニオン/久留米ジャズクラブの広報室長も務めておられる松崎mayaさんやその他の常連さんがいらっしゃっており、狭いカウンターは満員御礼。

その会話に入れていただいたお陰で思いがけず、このお店の音の良さ=会話の邪魔にもならず、黙った時はじっくり聴ける絶妙な音の秘密を伺うことが出来、幸運でした。

曰く、天井近くに上げられているこのお店のスピーカーJBL4331は上下逆(ウーファーを上)に設置してあるが、その理由はこのお店の空間における響きを考えたから。

改めて、オーディオにおける空間の重要性を認識させていただいた次第です。

そして、一見何事に対しても無頓着な仙人風に見えて、気遣い・こだわり満載という奥深いマスターの才能を垣間見れるものの一つが、ジャズ絵画。

ここまで差し挿んできた絵の写真は全てお店に飾ってあるマスターの作品ですが、行く度に変わっているので、これもこのお店に行く楽しみの一つになっています。

またその作品は、前回ご紹介した田中さんのアルバムだけでなく、先日の追悼ライブで入手した故 川上俊彦さんの初リーダーアルバム「WORKS」にも使われる等、その良さが世間にもじわじわと浸透中。

画伯としてのますますのご活躍にも期待しております。

それでは、遅くなりましたが、50周年、本当におめでとうございました!

引き続き、よろしくお願いいたします。

【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:可】

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※このお店は弊著「九州ジャズ・ガイド 第①号( ↓ )」にも掲載されておりますので、よろしくお願いいたします。 

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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑