E2+徳永英彰(g)@門司港・六曜館GIG 18/06

先日、門司港のJAZZ INN 六曜館GIGさんで行われたE.T.セッション。熊本からだと少し遠いのですが、それでもこのライブはどうしても聴きたくて観戦して来ました。

というのも、このお店で行われた前回のE.T.セッションは会場中に特別な想いのこもった「閉店」記念ライブ。その時はマスターのオススメで観戦したのですが、そのパフォーマンスに圧倒され、その後、E.T.セッションを追っかける羽目になったのは、他の記事のとおり。笑

それから半年、紆余曲折を経て、このお店でまたE.T.セッションを聴ける日が来たんだ!と思うと、とても感慨深く、その現場に立ち会いたくなった訳です。

さてこの日のE.T.セッションは、オルガン・ジャズの王道 OGD編成。

いつものE2こと、藤山"E.T."英一郎(トウヤマ "イー・ティー” エイイチロウ)さん(Dr)と小森陽子さん(Org)のDUOに加わるギタリストは、L.A.在住の徳永英彰さん。。。ということで、どんなギタリストか、興味津々。

この日のセットリストはこれまで聴いてきたE.T.セッションとは音楽の方向性が大きく違い、E.Tさんの師匠 日野元彦さんにちなんだ「流氷」、徳永さん(注)の思い出の曲「Three views of a secret」等々、その中で魅せた盛り上がり方、間合いの取り方がこれまでのE2とは何だか違う。

良くも悪くも、これまで誰が入っても崩れなかったE2の世界がこんなに趣きが変わるなんて。。。体を音楽に預けて揺れる徳永さんのエレギ。これはもしかして、E3?

また、「Estate(夏の歌)」では、カフォン代わりに楽器ケースを叩いたE.Tさん。。。単なるジュラルミンの箱を無造作に叩いて躍動感溢れる音楽を演出したアフリカン・ヘアーの大男。何?このカッコ良さ。

最後はいつものE.Tさんのアニマル・ウォークでしたが、楽器編成の違い・演奏者のノリの違い・その日の気分等々の結果でしょうか?長いドラム・ソロが入る等、これもまたいつもとは雰囲気が違い、新たな世界を魅せてもらいました。

ちなみに、いつもと違う、と言えば、この日のE.Tさん、演奏中も何だか笑顔が多かったし、MCもスムーズでした。。。何かいいことでもあったのでしょうか?笑

それにしても、やっぱりオルガン・ドラムにはギターがよく似合うんですね。

初めて生で体感したその世界でしたが、オルガン・ドラムにエレギの音がうねるように混じり、絡んでは刺激し合う気持ち良いサウンドを堪能させていただきました。

何より、3月に訪問した時よりお元気になられたマスターとお話して、このお店の完全復活を感じられたことが嬉しく、更には思いがけないサプライズ演奏や先日風土さんでご一緒させていただいたジャズ・ピアニスト氏との再会もあり、そのご厚意や縁に深く感謝したライブでもありました。

あと、縁と言えば、次回のE.T.セッション観戦の予定が既に決まっていて、7/11(水)のE2+MAYUMIさん@熊本・酔ingさん。。。先日行った福岡・井尻のALFIE(アルフィー)のママご勇退記念ライブMAYUMI+Papa+Sonからの流れですが、楽しみにしています。

そして、楽しみと言えば、待ちに待っていたE.Tさんの最新CDが遂に発売されるそうです。。。残念ながらそのライブには間に合わないようですが、こちらもとても期待しています!


<追記>このマスター特製の焼きカレー、いつ食べても美味いです。

(注)徳永英彰さんのMCが興味深く面白かったので、一部ですが、取り上げておきます。

①大学を中退して、N.Y.にあるマイケル・ブレッカーのお店に皿洗いとして飛び込んだ徳永さん。あの伝説のベーシスト ジャコ・パストリアスとの交流もあったそうで、そのキッカケとなったのが、今回演奏された「Three views of a secret」。マイケル・ブレッカーからアフターアワーズのソロギターの仕事をもらってステージに上がっていたある日、「俺の曲何か出来るか?」とステージに「ピアニストとして」上がって来たジャコ。「これなら弾ける」と実際には馴染みもないのにチャレンジして、何故か(?)見事成功。この後、ジャコに色々お世話になったそうです。

またこの曲を捧げられたジャコの2人目の奥さんイングリッドさんともご親交があるそうで、その逸話も。。。当初この曲は Portrait of Tracyのようにその奥さんの名前「イングリッド」 となる予定だったそうですが、イングリッドさんが「それはやめて!」と拒否。その後、スイスで曲のタイトルを思いついたジャコが「お前に捧げる曲名が思いついたぞ。『Three Views of a Secret』 というタイトルだ!」と絵はがきを送ってきたとか。しかも、スイスから、という証拠にスイスチーズを貼付けて(笑)。徳永さんがご自宅を訪ねられた際、イングリッドさんが嬉しそうにそのアルバムに挟んだ緑色にカビった絵はがきを見せてくれたのだそうです。

これ以外にも想像も出来ないような逸話をいくつもお持ちのようで、ライブとは別に飲みながら聞いてみたくなった程です。(ジャコとの感動的な逸話や徳永さんの当時の様子がこちらのサイトで読めますので、是非ご覧ください!)

②「トクナガ・ヒデアキ」と言えば、「壊れかけのラジオ」等で有名な徳永英明さんがすぐに浮かびますが、日本国内では漢字が一字違うのでそれほど間違いは多くないとか。でも、海外ではどちらもHideaki Tokunaga。そのサイン会で「英明」さんのCDを差し出された時に交わされた会話。英彰さん:さっきのライブで(歌がないのを聴いて)、気づきませんでした?お客さん:いや、スタイルを変えられたのかと思いました。。。なるほど!お客さんに座布団一枚!笑

③ちなみにこのCD、実は全部売り切った!と思ってL.A.に帰って、ある日倉庫を見たらまだ残っていたというレアもの(笑)。終演後、喜んで買わせていただきましたが、聴いてみたら、これがまたこれからの季節にピッタリ、カラッと乾いた空気感が気持ちいいご機嫌なアルバム!本当にありがとうございました。


<2018.7.7追記>西日本を中心とした強烈な大雨の結果、このお店の周りが一時水浸しになった(マスターのFBより)ようですが、すぐに元に戻り、お店には大きな被害がなかったとのこと。何よりでした。


(※)E.T.sessionのこれまでの記事

★藤山"E.T."英一郎&小森陽子DUO@六曜館GIG 17/12:紹介

★E.T.SESSION feat.西尾健一@ニューコンボ 18/01:紹介

★MAYUMI&E-Threeライブ@熊本・酔ing 18/07:紹介

【ジャズ・アルバム紹介】 E.T.session Vol:1:紹介


六曜館さんの他の記事へ ①17/12 E.T.&小森17/12    ②18/02 ③18/03

「クラシック演奏会/ジャズ・ライブ」の目次へ戻る

九州のジャズ・バー/喫茶のご紹介」ページへ戻る


汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

0コメント

  • 1000 / 1000