また、熊本・南阿蘇のWoodside Basie(ウッドサイド ベイシー)さんを訪問してきましたが、今回の目的はジャズを題材とした色んなフォーマットでの聴き比べ!
今回聴き比べたアルバムは、誰もが知っている名盤「Something Else」。
流れ始めた枯葉の序奏、そしてマイルスのミュート・プレイ。素晴らしくいい音。やっぱり、ブルーレイ・オーディオはいいなぁ等と思いながら聴き進めましたが、何とこれ!実はCDでした。。。苦笑
そして、ブルーレイ・オーディオ。。。鳴り出した瞬間、あぁ、全然違う。
明らかに音の重心が低い。CDだけ聴いていた時はそれで満足していたのに、その音の響き・実在感の差は圧倒的。
次に、マスターが取り出されたのはLPの中でも通常の33 1/3回転ではなく、45回転という高音質盤。
聴き比べた結果、音の響き・実在感という点ではCDとブルーレイ・オーディオの間でしたが、その角の取れたやわらかい音色、聴きやすさは印象的でした。
以上が今回一通り聴き比べた結果でしたが、それが単純にフォーマットの違いだけとは言い切れないのがオーディオの奥深いところ。
具体的にはフォーマットの違い以外にもそのプレイヤーのレベルの差等が含まれた結果なので、例えばCDプレイヤーのレベルを更に上げればここまで顕著な差は出ないでは?等の疑念が残りますし、曲や試聴盤が変わるとまた印象が変わるかもしれません。
以上の要素も踏まえた上で、今回の感想・推察・結論はこちら。
①ブルーレイ・オーディオもCD同様、プレイヤーのレベルを上げる余地が残っていることから考えると、やはりブルーレイ・オーディオとCDのフォーマットの違いによる差は大きいと思われる。
②一通り試聴した後、再度CDを鳴らしていただいた時に強く感じたのは、音の粗さ。あくまでイメージですが、フォーマットの違い(デジタルの階段の細かさの違い)がそのまま具現化した感じで、その違いが顕著に現れたのは、響きのやわらかさ、滑らかさ、空間に漂う余韻、そして静寂時の空気感でした。
③ただそうは言っても、自分なりの絶対的な基準をちゃんと持っている人でないと「比較しない限り」わかるものでもないのでは?とも思いました。
④レコードについては盤、針、プレイヤー等、フォーマットの違い以外の要因が多くある上、音に対する好みもあるため、一概に評価は難しいです。
⑤正直なところ、こうやって聴き比べしたらそれぞれに全く違う音なのですが、このお店の場合、どれもそれだけが鳴っていれば、十分にいい音。これが結論かもしれません。笑
しかし、このマスター、呆れたことに更に上級のブルーレイ・プレイヤーを買われたとか。。。本物のオーディオ・マニアの求道精神の強さにはいつも感心させられます。
あと驚いたのは、マスターにとってSomething Elseは特別な1枚とのことで、こんなにたくさんLPをお持ちでした。。。さすがにこのLPの聴き比べまでやる気になりませんでしたが。笑
この写真にあるピアニスト小曽根真さんの言葉は、新たにメニュー等と一緒に机に置かれたマスターからのメッセージ。。。どう読み解くかは皆さんにお任せいたします。
あと、ある机の上に置いてあったのが、最近お馴染みになった関西ジャズ愛好家ご用達のフリー・ジャズ情報誌「Way Out West 17年11月号」。
マスターにお聞きしたところ、昨年、先日ご紹介したらうさんがご訪問され、ご紹介されたとのこと。マスターのことも詳しく書かれておられますので、ここに併せて紹介しておきます。
「今度、ロックを聴かせてほしいというお客さんが来るんだけど」と苦笑いされておられたマスター。次回、新しいブルーレイ・プレイヤーの威力を聴きに伺った際に、その時の話もまた教えてください。
【駐車場:有、喫煙:不可】
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