「待望!店のジャズ」ツアー(注)で次に訪問したのは、熊本・八代(ヤツシロ)にあるJazz Bar FIRST(ファースト)さん。
台風が来ようが嵐が吹こうが、これまでどんな日も開店して来られたこのマスターご夫妻。
でも今回はさすがにそうすることも出来ず、緊急事態宣言が全国に拡大されてから解除されたこの5/10までの間は、涙を飲んでご休業。
それだけに、この再開を宣言された時、その文面から溢れ出ていた喜びや隠し切れない興奮ぶりにこちらまで心躍らされました。
そして、このご再開された日にいただいた実に感動的なこのメッセージ。
前回もご紹介しましたが、マスターご夫妻や常連さん達の喜怒哀楽がこもったこれらの言葉が、今回の一連の出来事をよく表していたと思います。
ただ、まだ再開してから数日しか経っていないものの、常連さん達の訪問が一巡し、既に日常の落ち着きを取り戻しておられたマスターご夫妻。
そんな彼らに「お久しぶり!」とこれまでどおり何の変りもなく迎えられた私。。。10分後には既に何の違和感もなくこれまで同様、いつもの席でいつもの様に過ごしていました。
ここでも話題となったのは、この新型コロナ・ウィルスでお亡くなりになったジャズ・ミュージシャン。
リー・コニッツだけでなく、エリス・マルサリス、ウォレス・ルーニーについても駆け足で教えていただきましたが、私の今回の白眉はリー・コニッツのHIGH JINGO。
マスターが好きな晩年のアート・ペッパーとの競演作ですが、緊張感と敬意が感じられる気持ちのいいアンサンブル、その中でパリッとした音で歌い絡むアルト・サックス2本。
これぞ、私が聴きたくて仕方がなかったこのお店ならではのジャズ。
大音量のジャズが鳴り響くこのお店、外界から隔絶された非日常の空間、その居心地の好さはやはり格別。
今の私にとってホームグランドということもあるのでしょうが、いつもどおり過ごせることの有難さ。自粛生活でカサカサになっていた心が癒されました。
尚、このお店ご自慢のシステムですが、休業期間中も音が悪くならないよう、マスターは毎日鳴らし続けておられたとのこと。
またその期間中、電気的な大きなトラブルがあったものの、リカバリーした結果、かえって音が良くなったとご満悦。
確かに音の輪郭がハッキリしたように思いますし、音源の録音の良し悪しが更にわかるようになったような気がしました。
ちなみに、このお店で一番いいリスニング・ポジションですが、実はこの辺り(曲と音量によって前後に動かす必要がありますが)。
この位置で聴くにはソファーの椅子を勝手に動かすしかありませんが、他にお客さんがいなければ机も一緒に動かしていいそうですし、実際にそうするお客さんもたまにおられるのだとか。
カウンターで聴くのとはまた全然違うジャズが楽しめるこのお店のとっておき。ご参考まで。
最後に今回特別企画として、マスターに「何でもいいから書いてください」とお願いし、いただいたサイン。
これも、このマスターらしいお言葉と言うべきでしょうか?ありがとうございました。
九州を一周して一段落したらまた訪問いたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。
【駐車場:無(近辺にコインパーキング多数有)、喫煙:可】
(注)新型コロナ・ウイルス対応でずっと自粛いたしておりましたが、県内の移動がとりあえず解除となったことを受け、私の大好きな「店のジャズ」をまた堪能していきます。。。周りの状況をみながら、今回私が定めたポリシー※を守りながら、変な非難を浴びることがないようくれぐれも留意します。
※【ジャズ冒険・再起動ポリシー】
1.入店時には必ずマスクを着用し、飲食等必要時以外はマスク着用を心掛けること
2.入店時には手をしっかりアルコール消毒すること
3.基本的に1時間以内で退店すること
4.マスター/ママの笑顔をしっかり心に焼きつけること
5.退店時には手をしっかりアルコール消毒すること
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