熊本 八代・Jazz Bar FIRST(ファースト) ④19/01

毎度お馴染み、と言ってもおかしくないぐらい最近よくお世話になっている熊本・八代(ヤツシロ)のJazz Bar FIRST(ファースト)さん

先日、八代~鹿児島・超強行弾丸ツアー2019Jan.の初日に伺った時のこと。カウンターで飲んでいらっしゃったMさんをご紹介いただいたのですが、この方はこのお店がここに移転する前、約30年前からの常連さん。

そして、職場の元同僚でその当時の常連仲間の一人が何と、前週、福岡・古処さんのファイナル・セッションでMCを務められた久山(クヤマ)さん。

その久山さんと翌日、鹿児島・順刻堂さんで再会する約束をしていた私としては、その縁の不思議さに絶句。

また、ママが初めてこのお店に行った時の話も飛び出す等、大いに盛り上がりましたが、その当時の逸話は本当にハチャメチャ。

今となっては一滴も飲まれないマスターですが、髪を伸ばしたヒッピー風で、途中でお店をほったらかして飲んだくれていた時代。真面目にジャズを勉強する一方、酒の勢いで何でもありだった若かりしマスターと常連さん達。

更にはジャズ喫茶なのに、全員が酔っ払っているからと隣の喫茶店から注文を取る等、今となってはあり得ないような武勇伝が、ママの証言も交えながら、次から次へとオンパレード。。。

場が盛り上がったまま、いつの間にか24時も大きく過ぎ、「じゃあ、お先!久山さんによろしく!」と、Mさんがご帰宅されましたが。。。世の中全体がおおらかで、本当にいい時代だったようです。笑


そして、客が私一人になったところで、マスターのジャズ教室が開講。

講義内容(?)は「同じ曲の色んな演奏を聴くこと」で、マスターだけでなく、北九州・黒崎の風土のマスターからも勧められ、前回(注1)から取り組み始めた新しいテーマ。

ということで、今回は「スターダスト」の聴き比べ。

柳川・グルービーのマスターに教えてもらったライオネル・ハンプトンの名盤に最近ハマっていることからこのリクエストになりましたが、今回もとても興味深かったです。

どの演奏をとっても全然違う曲に仕上がっていて、それぞれに味わいの違いがあるのは当然ですが、一番の成果はライオネル・ハンプトン盤がかなり特殊な演奏だとわかったこと、だったかもしれません。

その後、マスター提案のヴィブラホン特集であれこれ聴かせていただき、やっぱりミルト・ジャクソン(ジャンゴ)はいいなぁ等と思ったり、「ジャズは猫が良くて、犬はイマイチ」というジャケットの話になったりしながら、色んな名盤を教えていただいている内に、早くも時間は27時過ぎ。

実は閉店時間が近づくこの時間、密かに、とても楽しみにしています。

というのも、いつもフィナーレに相応しいとっておきのSOMETHIN' ELSEがあるから。。。こんなことを書くと次回からプレッシャーがかかるので黙っておけばいい話ですが、大丈夫ですよね、マスター?笑


「こんな珍しい盤もあるよ」とおっしゃって持ってこられたこの日のSOMETHIN' ELSEは「幻のモカンボ・セッション'54 (注2)」。

1950年代半ばの日本でこんな熱く立派な演奏がされていたことに驚き、若き日の渡辺貞夫の演奏も聴けて、「さすがマスター、毎回きっちりスゴいのを出してこられるなぁ」と感心し、大満足。。。でもまさか、翌日の順刻堂さんでこの縁の続きがあるとは思いもしませんでした。

今回ここでお会いしたMさんといい、このお店と順刻堂さんの間でつながった縁☆サーフィン。。。今年もまた何が起きるのか、楽しみです。

そして、閉店時間28時。。。いつも同じですが、あっという間に時間が過ぎ去ってしまう楽しくも充実した時間。ありがたいことです。マスターとママに心から感謝。

【駐車場:無(近辺にコインパーキング多数有)、喫煙:可】


(注1)前回リクエストしたのは「マック・ザ・ナイフ」の聴き比べ。

エラ・フィッツジェラルドの名盤「イン・ベルリン」から好きになった曲ですが、これも楽器・編成の違い、アレンジの違い等々、色んな演奏があって面白かったので、併せて紹介しておきます。

尚、この日は途中から、常連のお母さんが結婚して福岡へ行く娘と二人で入って来られ、27時過ぎまでご一緒させていただいたのですが。。。そのしっとりと語り合う母娘のお姿が何とも素敵で、ちょっと感激してしまいました。

(注2)モカンボ・セッション(守安祥太郎のウィキペディアからの要約)

1954年7月、横浜市伊勢佐木町のクラブ「モカンボ」で行われた伝説的なジャム・セッション。守安を中心に、穐吉敏子、渡辺貞夫、宮沢昭、ハナ肇、植木等などが参加した。セッションは3日に及んだが、最終日の演奏はジャズファンの岩味潔が録音しており、1970年代になって『幻の"モカンボ"セッション'54』として発売された。守安の録音はこの時のものしか現存しないが、閃きに満ちたソロと燃え上がるような奏法は、彼のビバップへの理解の深さを裏付けており、当時の熱気を伝える貴重な歴史資料となっている。


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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