【待望!店のジャズ】大分 日田・Jazz&Bourbon/Coffee Pub PIP'S(ピップス) ②20/12

先日、大分・日田温泉郷にある今年で37年目の老舗Jazz&Bourbon/Coffee Pub PIP'S(ピップス)さんに行ってきました。

熊本に転勤した後、なかなか機会を作ることが出来ず、約3年ぶり2度目の訪問でしたが、マスター、ママ共お元気で良かったです。

そして今回、改めて思い知らされたこと。初めて訪問するジャズ・スポットは緊張感やワクワク感があって間違いなく楽しいのですが、私は二度目以降の訪問の方が好きなようです。

初めて訪問した時、どんなに良くしていただいたとしても、当然ながらお互いに警戒心もあれば距離感もあるので、そこが少しずつ緩んでいく二度目以降。。。チラっと垣間見ることが出来るマスター達の素の部分。これがとても面白く興味深い。

PIP'Sさんに関して言えば正直なところ、再訪出来ていないことがずっと気になっていたもののタイミングがうまく作れず、また初回訪問時の記事に不足感があるとそれを発奮材料に再訪出来たりもするのですが、それも「これだけ書けていたら、充分じゃない?」

これは前回かなり親しくさせていただき、色んなお話を聞かせていただいたことの裏返しでもあるのですが、何となく自分の中でも1回完結の満足感まで漂う始末で、この【待望!店のジャズ】という名目がなければ再訪していなかったかも、です。

でも実際に訪問した後は大違い。

こんなにご無沙汰していたにも関わらず、マスターとママのことが少しわかるとこのお店のことが気になり、更には宿題が残ったので、近い内に再訪したいと思っている私がここにいる訳です。

やってみないと何が起きるかわからない、対話の中から新たな流れが生まれる、まさにこれこそジャズ、と言ったところでしょうか。

さて、閑話休題。

このお店の看板にもなっているディジー・ガレスピー。その姿はとても印象的ですが、これはそれと同じポーズを取ったマスターの写真。

こんなお茶目な一面も、初回ではなかなか見せていただけないように思います。

「ママはともかく、お母さんはさすがにちょっと違うやろ?」という名言が前回とても印象的なママでしたが、「ママと呼ばれるのは慣れたけど、お母さんはやっぱりまだ早い」から始まり、「日田の人は何故か東京都知事の言うことをよく聞くので、外出自粛と言われたら物の見事にそうなる」等々、想像以上におしゃべりの楽しい方だと認識。でもこのママ、それだけではなかった。

「でも、(コロナ禍でお客さんが激減したことで)これまでずっと鳴らせなかったレコードをゆっくり聴けるようになったのは良かったかも」とあっけらかんと笑うママ。

その直前、コロナ禍でお客さんの流れが変わり、宿泊客やアフターで来てくれた女の子が来なくなったので、25時には閉店するようになった等、経営環境の悪化、厳しい現状について教えていただいた後だっただけに、その前向きな笑顔の素敵だったこと!

私より随分歳下なのによく出来た方だなぁと、その明るく豊かな心にすっと気持ちが和いだところで、ちょっと聞いてみました。

「ママはジャズを聴き始めて何年ぐらいですか?」

「このお店に来てからだから、30年かな」。。。え?!

私はその見た目からお歳を誤解していたことが判明。前回の訪問時から何の疑念もなく思い込んでいたため、感覚は完全にタメ口。そしてその動揺を隠せないまま、会話をつなぐためにお聞きした質問でトドメまで刺される始末。

「どんなアルバムをよく聴かれるのですか?」

「ブッカー・リトルとかが好きで」。。。若輩者が大変失礼いたしました。

これは、このお店に来るならこれ!と決めて注文したカレー・マーセー(焼きカレー)。

マスター特製ですが、やはり記憶に間違いはなく、今回も美味しくいただきました。

いつもお願いしていますが、マスターが書かれたサインがこれ。

これまた本当に失礼な話なのですが、この突然のお願いにかなり悩んでおられ、途中で「ママ、書いてよ!こういうの、得意でしょ?」とムチャ振りされたりしておられたので、まさかこんなカッコいいお言葉、しかもきれいなサインを書き上げられるとは想像していませんでした。

昔、ライブをした時の映像があるとおっしゃったのが、これまた私の大好きな吉岡秀晃トリオ+α。

この日らその後の予定があり(注)、また次回観せていただくことにしてお暇しましたが、ここまで想定外が続くともう気持ちいいとしか言い様がありません。

また近い内に訪問しますので、引き続きよろしくお願いいたします

【駐車場:無(お店の前に有料駐車場が出来ていました) 喫煙:可】


【追記】前回いただき、嬉しかったこの缶バッチ。ジャズ好きの方には無料配布とのこと。まだありますが、早い者勝ちです!

(注)この日の私は「九州ジャズ・ガイド」①の完成に向け、掲載許可・文章確認のための弾丸ツアーを敢行。大分・竹田の一粒万倍を皮切りに久留米のルーレットさんまでは予定通りでしたが、最終的には福岡・天神南のJABさん、天神のブラウニーさんまでハシゴ。

竹田から久留米に抜ける途中で、まだ【待望!~】を書けていないからと日田に立ち寄ったのですが、本当に寄って良かった。お陰でとても爽快なツアーになりました。

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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑