【紹介:メキシコ/ベトナム料理が超美味な店】長崎・島原 Jazz&Cafe Salle a manger(サラマンジェ) 23/03

長崎・島原城の近くにある一番街アーケード内にあるJazz&Cafe Salle a manger(サラマンジェ)さん。

長崎の人気ピアニスト小国雅香氏や東京からのミュージシャンのライブを行う等、この地で積極的にジャズを発信しているお店ですが、メキシコ料理やベトナムを始めとした東南アジア系の料理がともかく美味い。

そのレベルは現地人が遠くからわざわざ訪問するほどで、以前それらの国に縁のあった私にとっては、懐かしい味を楽しめる貴重なお店。。。マスターの何とも味わい深く温かいお人柄もあり、妙にハマって、クセになりやすいお店でもあります。

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【以下、2019/05の記事を転載、一部改訂】

長崎・島原にあるJazz&Cafe Salle a manger(サラマンジェ)さんは、2006年ご開業の地域に根づいた美味しい喫茶店・定食屋であり、ジャズ発信地。

(ちなみに、Salle a mangerはフランス語で食堂や食卓という意味のようですが、マスターにお店の名前の由来をお聞きするのを忘れましたので、また次回確認しておきます。)

今回初めて訪問させていただいたのですが、陽気でオリジナリティ溢れるマスターのお人柄そのままの温かい雰囲気のお店。

熊本・長洲港から長崎・島原に向け、フェリーで1時間弱。

島原・多比良港に上陸後、雲仙岳を右手に見ながら車で約25分南下したところにあるこのお店が、今回の「長崎弾丸ツアー2019春(注1)」で最初の訪問店。

W初訪問で、「どんなお店なんだろう?」と結構緊張していたのですが、お店の前に貼ってあるライブのチラシを見て、ホッと一安心。

その内容は、タイミングが合えば聴きに行っているフルートの小島のり子さん中村健さんの還暦ライブで聴いてすっかり気に入った長崎の人気ピアニスト小国雅香さんのDUOライブ。(注2)

彼女達のライブをやるお店なら、大丈夫!と少し緊張を解いて入店。

控え目な音量ながらも、見た目がタンノイっぽいスピーカーが奏でる生き生きとしたジャズが何とも絶妙!

実はこのスピーカーはマスターが組まれたもので、元JBLのエンジニアが起こしたガウス社の同軸型ユニット3588というユニットをタンノイ用のエンクロージャーに押し込めたもの。

このお店にいらっしゃるお客さんの層に合わせて衛星放送(MUSIC BIRD)を適当な音量で流しておられますが、このお店の心地好い空間を作る上で欠かせない逸品。

そして、マスターに無理を言ってサランネットを開けてもらったのですが、アヒルみたいなホーンが実に印象的でいい顔をしていること!

このオリジナリティの強さもこのお店らしくて、実にいい。笑

とても今年68歳とは見えない若々しいマスターはこの地のご出身ですが、人生に大きな転機が訪れたのは、中学生の時。名古屋から転校してきたA氏との出会い。

A氏の家にあったドラムセットでドラマーとしての第一歩を踏み出され、そこで聴いたジャズにハマった(注3)。。。と、ただこれだけならそれなりによくある話ですが、この縁はそれだけに留まりません。

それから数十年後、マスターが今のお店と同じ場所(注4)で経営していた書店を閉店し、飲食業にご転身する決断をされた際、その修業でお世話になったのも、何とA氏。しかもその場所は、アメリカの南東部にあるテネシー州の州都 ナッシュビル

というのも、その当時、A氏は料理人として ナッシュビルでご活躍しておられたそうで、その腕前はレーガン大統領の晩餐会にもご参加された程。

いずれにしても、中学生の時の縁がここまで人生に影響することもあるのだと本当に驚いてしまいました。

そして、そこから始まったこのお店のメニューは、ちょっと考えられない程、多彩。

パスタ・サンドウィッチ・スイーツの種類だけでも十分多いと思うのですが、そこに加え、メキシコ料理から東南アジア料理まで何ともワールド・ワイドで独創的。

あと縁と言えば、マスターに他のジャズ・スポットについてお聞きした時のこと(注5)ですが、即座に佐賀・伊万里のA-Trainさんとお答えになられて、びっくり。

英語教師をしている外国人の常連さんが島原から伊万里に行ったことから結ばれた縁とのことですが、私が今回の弾丸ツアーを企画するキッカケとなった初訪問を楽しみにしているお店の名前をいきなり聞かされ、その不思議さに目を白黒させてしまいました。(この時のA-Trainさん訪問記等はこちら)

最後にこの何ともユーモラスで特徴的なお店のロゴもマスターご自身のデザイン。

お店を始められる前、この近くにある日本最古のゴルフ場・雲仙ゴルフ場でフェス企画が持ち上がった時にデザインされたものそうで、結局その企画は流れたものの、お店に流用されたのだそうです。

ちなみに、このジャズ好きにはピンとくるブラック・バード。。。でも、これがカラスなのは、そのゴルフ場の名物がカラスだったからとか。笑

心地好いジャズを聴きながら、色んな料理をいただきたい、マスターのお話をもっと伺いたい、更にはお店のすぐ隣にある島原温泉ゆとろぎの湯(下記写真のとおり、20時半に受付終了とのこと)にも入ってみたいと様々な想いが残ったこのお店。

次回からの長崎遠征にまた楽しみが一つ増えて良かった!と自分に言い聞かせ、長崎市内へ移動しましたが。。。マスター、また伺いますのでその節もよろしくお願いいたします。

また、このお店の情報を教えてくださったのは、いつもながらのA・Iさん(インスタアドレス:randy_rhoads0511)。。。今回もありがとうございました。

【駐車場:無(近隣にコインパーキング有)   喫煙:不可】

(注1)長崎弾丸ツアー2019春:金曜日の夕方に出発して日曜日の夕食頃帰宅するまでの約50時間の間に、熊本→長崎【島原(1軒)→市内(3軒)→琴海(1軒)→西海(1軒)→伊万里(1軒)→波佐見(1軒)】→佐賀【七山(1軒)→鳥栖(1軒)】→福岡【大牟田(1軒)】→熊本まで、計11軒を回った今回のツアー。その詳細については、後日別途アップしますので、乞うご期待です。

(注2)この9月には、超強力実力派DUOの加藤真一さん(b)と清水絵里子さん(p)もこのお店でライブをされるとか。。。この至近距離で彼らの音を浴びれるなんて、とても幸せなことだと思います。

(注3)マスターが東京にいらっしゃった時のジャズの逸話の一つですが、あのアニタ・オデイのコンサートに2回も行かれたとのこと。。。日本で大ブレークしていた彼女がステージ上から客席の写真を撮った等というユニークな話も面白かったです。

(注4)実はこのお店の左隣にあるのは、妹さんが以前から開業しておられたスイーツやパスタなどが食べられるCafeサラマンジェさん

閉店時間がこのお店より早いのですが、日中は入口が二つで、中に入ってみると奥でつながっているという不思議な造りになっています。笑

(注5)この他、お店の開店披露の宴で、マスターにギターを演奏していただいたという雲仙市小浜町にある老舗喫茶 コスタリカさんの情報も教えていただきました。



※このお店は弊著「九州ジャズ・ガイド 第③号( ↓ )」掲載店です。

もちろん、先日発売したばかりの「総集編」にも掲載されておりますので、よろしくお願いいたします。 

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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・スポット巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑