長崎・波佐見のDougさんで新たなジャズ・バーの楽しみ~そのお店で行われたライブの生録音を聴く!~が加わったのですが、そう書いた瞬間からその初体験だった風土さんを再訪したくなり、北九州・黒崎まで九州自動車道で約1時間、久しぶりに行ってきました。。。
今回聴かせていただいたライブ生録音は、今度11/14(火)に風土さんでのライブ開催が決まったフリージャズの板橋文夫さん。。。その録音された時の編成は、ピアノトリオにヴァイオリンと変わった編成で(今度のライブではアルトサックスとチューバが入るそうです!)、テーマはタイの民謡。。。板橋さんも左手でピアノ、右手でピアニカを演奏するといったサービスぶりで、お客さんのノリもかなり良く、これまた熱くも楽しいライブ。。。改めて、ライブ生録音の楽しさを実感した次第です。
そうこうしている内に、話はマスターのジャズの歴史講座に移行。。。その最初に出てきたのが、何とベッシー・スミス!長崎・佐世保の大好きなジャズ・バー の名前として認識していたのですが、今回彼女の豊かな声量と歴史的役割もちゃんと認識出来ました。。。
「乱暴な言い方をするけど、最近の演奏はアドリブが枠の中。国籍不明。個性がない。演奏にテンション(緊迫感)がないから音に勢いがなくなり、面白くない」等のご持論を展開されつつ、その例としてジミー・ジュフリーの「トラヴェリン・ライト」というとても面白い実験的なアルバムを聴かせていただいたり、脱線してキザな台詞特集(?)からエリック・ドルフィーの「出した音は出した自分でさえ二度とつかむことは出来ない」という台詞の入ったアルバム「ラストデート」を聴かせていただいたり等々。。。私一人のためにジャズの歴史、裏話をご講義いただくという極めて贅沢な時間!本当に面白かったですし、タメになりました。ありがとうございました。
その後、フリージャズからJ・ケージの無の世界(演奏家が舞台で一切演奏しない「4分33秒」という作品)に話が移った辺りから、常連さんが何人かいらっしゃり、マスターがその話を私の左隣に座られた常連のHさんに振った所、話は梅津和時さんが風土さんでライブをやった時の話やらピカソの一筆書きの鳩の話へ。。。
更に他の常連さんも来られたので、この Hさんとお話をさせていただきましたが、話題が高校野球、テロ、スペイン、サッカー、バスク民族と転々と移り、時間もいつの間にか深夜。この客家(ハッカ)のお話が一段落したら「マスター、お勘定!」かな、と思っていたら。。。話の流れから、Hさんが「九州ジャズロード」の著者 田代俊一郎さんの幼なじみの同級生にして、未だにつき合いのある方であることがわかり、私一人で大爆笑!Hさんは何が起きたかわからず、キョトンとされておられましたが何の説明もせずに、まずは「マスター、お代わり!」笑
その後、他の常連さんがお帰りになった後もずっとHさんのお話をお聞きしていると、気づいたら閉店時間。。。Hさんの高校入学から中学校の社会科の先生になられるまでの波乱万丈の約10年とそこに程よく絡む田代さんの何とも不思議なお茶目さと真面目さに感心したり笑ったりしながら過ごした密度の濃い時間でした。
しかし、「九州ジャズロード」に導かれてジャズ・バー巡りをしている私が、その本で馴染みとなった風土さんを久しぶりに訪ねたら、そこで著者の大親友とたまたま隣り合わせ。そもそも、この日訪ねたのもその数週間前のDougさんでの強烈な生録体験がキッカケで、しかも最終的に行く決断をしたのはその日の夕方、出発直前。
先日のBESSIE SMITHさんからの流れもそうでしたが、九州ジャズ・ロード巡りは縁の不思議さに満ち溢れているようで。。。名付けて、縁・サーフィン。このまま邁進します!
【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:可】
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