鹿児島ジャズ・フェスティバル2018

鹿児島ジャズ2018。。。昨年、鹿児島・music&cafe 明日の地図さんで鹿児島ジャズ2017のダイジェストDVDを見せていただき、魅了されて以来、ずっと楽しみにしてきた野外ジャズ・フェスティバル。

ところが、ずっと前からこの2日間の予定を空けていたにもかかわらず、どうしても外せない所用が福岡で入ってしまい、2日目午後だけの観戦に。。。思いも寄らないジャズ的な展開に戸惑いながらも行ったら行ったで充実した時間を過ごすことが出来、さぁ、いざ鹿児島ジャズへ準備万端!

鹿児島ジャズ2日目午後の部「天文館ステージ」に向け、福岡を出発。。。以前から鹿児島で訪問したかったお店 JBLさろん ガールトークさんが会場から近かったので、今回寄ってから行こうとかなり余裕を持って早く出たのですが、これが全くもって、奇想天外のマスターの面白いお話に想定外の長居。

ふと気づいたら1stステージが終わっていました。苦笑

実はこの1stステージ、あのカート・ローゼンウィンケル(g)と先日もMAY INOUE STEREO CHAMPのライブで凄演を魅せつけてくれた井上銘さん(g)と共演するという今年一番の目玉ステージだったのですが。。。まぁでも、こんな予想外の展開もジャズ、しゃんめ!でしょ。等と思いながら、ようやく辿り着いた会場の天文館公園。

おぉ~!人がたくさんいる。。。何だか熱いドラムが鳴り響いている。

ドラマーズ・コレクションと名づけられたこの2ndステージは、ドラムセット2つを吉良創太さん竹村一哲さん、そして鹿児島出身の人気者で前述したMAY INOUE STEREO CHAMPの一員 福森康さんの俊英3人のドラマーが交替しながら叩きまくるという実にシンプル、かつ、耐久レースみたいなステージでしたが、これがまた素晴らしい熱演!

このステージ終演後、周りにいたお姉さんが「ドラムってカッコいいね」等と言っていたのですが、「ごもっとも」とか思いながら、前方の芝生の空いた所へ移動。(注1)


その次の3rdステージは、原朋直カルテットwithギラジルカ[原朋直(tp)松本圭使(p)、若井俊也(b)、吉良創太(ds)、Geila Zillha(ギラ・ジルカ)(vo)]でしたが、原さんが道具を使わないミュート・プレイ(?)で観客の度肝を抜き、その実力者ぶりを魅せつけた後は、ボーカルのギラ・ジルカさんが素晴らしいエンターテイナーぶりを発揮、会場中をノセて聴かせて、大いに盛り上がったステージとなりました。

ピアノの松本圭使さんはこのフェスティバルの大会実行委員長を務めながらのプレイ、ドラムの吉良さんは先程の強烈なドラマーズ・コレクションに続いてのご出演ということで本当に大変だったと思いますが、私の一番の関心はベースの若井俊也さん

前述したMAY INOUE STEREO CHAMPの一員で私のお気に入りピアニスト 渡辺翔太さんが今年発表したアルバムのベースであり、7年前に名古屋で聴いて以来の生演奏。。。楽しみにしていたのですが、このメンバーの熱く分厚い音楽をしっかり支え、特に途中のドラムとの掛け合いには大いに盛り上がらせてもらいました。


そして、この日の私のお目当て、大口純一郎トリオwith宮里陽太[大口純一郎(p)千北祐輔(b)、福森康(ds)、宮里陽太(as)]。

宮里さんは宮崎・都城のマイルストーンさんで教えていただいた山下達郎バンドに入るまでのシンデレラ・ストーリー以来、ずっと生で聴きたかったプレイヤー。

ようやく今回、ライブで聴くことが出来ましたが、その艶やかで色気のある音色、しっかりしたバックの上に描き出されたスケールの大きな音楽がカッコ良く、とても気持ちがいい。。。正直なところ、今回はもうこれだけで大満足。

途中で雨足が少し強くなったものの、会場からはそんなことにはお構いなしの大声援。

機会があればいつも聴きに行く大口さんが、今回ご出演されるに当たって「若い人とやりたい」とリクエストされて組まれたこのスペシャル・メンバー。。。大口さんのオリジナル曲も含めて見事にサポートし切ったせいもあってか、終演後の大口さんはご機嫌。

このステージ終演後のインタビューでおっしゃった「この鹿児島ジャズが長く続くことを期待しています」というコメントに客席から飛んだ声援「また来てね~!」には大きな拍手が沸き上がりました。


そして最後は、重鎮・峰厚介さんの率いるカルテット[峰厚介(ts)秋田慎治(p)金澤英明(b)、竹村一哲(ds)] 。

峰さんと言えば、私にとっては往年のアルバムで聴いた名プレイヤーですが、昔からリアル・タイムで聴いてきた会場中のジャズ・マニアのおじ様達にとっては、大スター。その声援ぶりは凄く、大御所の貫禄たっぷり。

峰さんの渋く枯れた音と円熟の演奏ぶりにはさすが!の一言。また、先日から追っかけをしている金澤さんを始めとしたバック・メンバーも重厚な演奏で盛り上げ、聴き応え十分。実にジャズらしくて落ち着くステージでした。


そして、昨年から大会テーマソングになったという「おはら節Jazzバージョン」を和田明さんのヴォーカルとこれまでのステージにご出演された豪華メンバーで演奏され、大円団のフィナーレ。

今年の鹿児島ジャズ・フェスティバル2日目午後の部は、小雨が降ったり止んだりと少し天候が悪い中ではありましたが、実力者揃いの豪華な演奏陣の熱のこもったプレイが続き、お客さんからの数多くの声援も納得出来るものばかりで、どのステージも全くハズレなし。心から満足させていただきました。

また周りのお客さん達を見ていて、ノリが良く、皆さんが思い思いに楽しんでおられるのが感じられて、とても好印象でした。

そして、プログラムを配布したり、ごみを収集されておられる大会サポートのボランティアの方々も実に気持ちのいい方々で大会運営にも感心した次第です。

鹿児島ジャズ・フェスティバル。来年こそは2days、ちゃんと観戦したいと思います。


(注1)この日は会場に着いてからも、とてもジャズ的な一日。。。3rdステージが始まる前に前方の芝生の空いた所へ移動して着座。始まったステージを楽しんでいたのですが、ふと右後ろで交わされている会話が気になり見たところ、何と八代・ファーストのマスター?その向こうには鹿児島・順刻堂のマスターやその常連さん達?!でも、この方々同士って、知り合いだっけ?

「一緒に見ようよ」とありがたくお誘いいただいた上、簡易イスまでご用意いただき、終演後もマスターやその常連さん達にくっついて、ついついお店を4軒はしご。。。結局、ほとんどの皆さんがここで初めてお会いした方々だったらしいのですが、その不思議な縁(注2)と話も楽しくて、気がつけば時間は既に24時前。

慌てて「行く所があるので」とお別れしてから、当初から予定していた明日の地図さんにご挨拶に伺ったところ、お客さんもほぼ帰られ、この忙しい2日間のフィナーレの雰囲気が漂う閉店直前。

呆れ顔のマスターとママから「さっきまでお店の前のサテライト・ステージで井上銘さん達が演奏してたのに」等と聞かされ、「まぁ、これもジャズやし、しゃあないなぁ」と苦笑いしながら、熱い珈琲を注文。

美味しくいただきながら、少しだけこのお店の居心地の良さを味わい、熊本への帰途につきました。

(注2)不思議な縁。。。鹿児島を中心にご活躍中のジャズ・シンガー西田千穂さんとお近づきになれることもライブでもない限りあり得ないことではありますが、更には一緒にいらっしゃったそのファンの方が、何と、私の敬愛する菅野沖彦さんが主筆をされていた時には愛読していたオーディオ・マニア必見の雑誌「ステレオ・サウンド」の出版社の方!

普通なら全く接点の持ちようがない皆さんの色んなお話が伺え、嬉しくて仕方のない夜でもありました。


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汝が欲するがままをなせ

九州ジャズ・ロード巡りを中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。

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