【待望!店のジャズ】熊本 南阿蘇・Woodside Basie(ウッドサイド ベイシー)⑩20/05【20/08追記】

※20.5.21に初出後、6月に再訪し、8/23追記改訂しました

「待望!店のジャズ」ツアー(注)として、西原村のオーディオ道場さんの次に向かったのは同じ熊本の阿蘇方面。

まずは、南阿蘇のWoodside Basie(ウッドサイド ベイシー)さん

いつもお世話になっているこのマスター、トランぺッターとして今もこのお店のビッグ・バンド等でご活躍中なのは知っておりましたが、何と若かりし頃には地元のオケ等でホルンまで吹いておられたとのこと。

このお店では大きなボリュームで鳴り響く音楽に黙って浸る時間が長くなるので、どうしてもマスターとお話する時間が短くなってしまうのですが、そこまでクラシック側にも入り込んでおられた方だとは思いも寄らず。。。基本的に寡黙な方とは言え、今後はもう少しお話を伺う時間を増やそうと反省した次第。

この緊急事態宣言中も飲食店ということで営業を継続しておられたとのことですが、これは今回の特別企画としてマスターに「何でもいいから書いてください」とお願いし、いただいたサイン。

ということで、かなりマニアックになりますが、このマスターの真摯な想いに対し、私なりの意見を以下のとおり述べてみたいと思います。

以前から何度か書いておりますが、その目的どおり元音再生を目指すために、古民家を買い取り移築され、最初に鳴らす巨大な箱(空間)をご設定。

そこに、JBL4345という100kg/本を超える弩級のスピーカーを導入し、何の気兼ねもなく大音量で鳴らすことから始められ、この空間も含めたシステムを鋭意育て上げて来られたマスター。

その結果、クラシックの大オーケストラを「適切な大音量」で再生した時※においては、ほんの少しの集中力さえあれば、響きのいいホールの1階中央席で聴くのと同じ感動が味わえるという羨ましくも素晴らしいレベルに到達なさっておられます。

※他にお客さんがいらっしゃる時は、そのお客さんがお帰りになられるまで待つしかないかもしれません。笑

これもその演奏・録音等※にもよりますが、大オーケストラが見事に後方に広がり定位し、鳴り響く様はナマの感触に近く、pppまでデクレッシェンドしたフレーズの最後がホール上空にふわっと浮き上がり消えていく瞬間等はナマ同様の鳥肌もの。

※通常のCDもいいですが、このブルーレイ・オーディオ24bit、192KHzのチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」はおススメです。また、ライブ前等でスピーカー間に物が置いてある時はその空間再生感が少し減じるかもしれません。。。オーディオ再生はともかく繊細です。

大オーケストラの名演の録音をこんな風にあたかもホールで聴いているかの如く味わえる「お店」は、日本中探してもそうはないと思います※ので、クラシック・ファンは是非一度、お試しください。

※もしそんなお店をご存知でしたら、是非下のコメント欄でご教示ください。体感しに行かせていただききます。

ちなみにこの席はこのお店で一番いい椅子ですが、クラシック音楽の再生における一番いい場所はこの後ろにあるテーブル席です。笑

もちろんジャズも同様の方向性で、例えば、ブルーレイ・オーディオ24bit、192KHzで名盤「Somethin’ Else」を聴くと、マイルスのトランペットの繊細な響きもよくわかるだけでなく、それぞれの楽器が鳴っている様まで見えるようです。

そういう意味では、ジャズ・コンボの再生においても、確かにマスターの目指しておられるとおり進化して来られたのは間違いありません。

ただ、この再生には好き好きが分かれるのではないでしょうか?

というのも、ジャズ好きには「ジャズは浴びるように聴きたい」という欲求をお持ちの方が多く、そんな方からするとどうしてもきれい過ぎる感じがするので。

ここまで書いてきて思い出したのですが、元々マスターは若かりし頃よりジャズ・バンド演奏に心血を注いで来られたトランぺッターであり、そもそもこのお店の名前もベイシー由来。

もしかすると、ジャズ・バンドを聴かずして、このシステムのジャズ再生について書いていること自体が間違いかもしれません。。。ということで、後日早速、聴きに行って来ましたが、案の定の結果でした。

聴かせていただいたのは、マスターが大学生の頃、リアルタイムで発売され、擦り切れる程聴いたというカウント・ベイシーのSTRAIGHT AHEAD。

クラシックの再生同様、眼前に広がるジャズ・バンド、そして、気持ち良く躍動する音楽。

このバンドのスイング感、上手さに単純に浸れて、楽しい!

やはりこのお店のジャズ再生はバンドの方が似合うんだ、と確信を戴いたところにマスターが「でもね」とばかりかけられたのが、名盤クワイエット・ケニーの45回転の高音質盤。

ケニー・ドーハムのquiet kenny。その柔らかく温かみのあるトランペットの音色はとても心地好く、これも楽しく聴かせていただきました。

思わず熱くなってしまいましたが、現時点の私の結論。。。その音楽に見合った適切な大きなボリュームで聴くことがその最低条件ですし、その傾向によってその好き好きはあると思いますが、一般的に当たり外れが少ないのは、クラシックなら大オーケストラの演奏、ジャズならビッグ・バンド。

また、ジャズ・コンボ等、小編成のアルバムについては、前に飛んでくる音より定位感・実在感を重んじる方には好ましい再生だと思います。

話が逸れましたが、いつものカレーセットをいただき、いつものとおりこのお店の音楽が聴かせていただいたこの日。

日常の有難みをしみじみと味わいたかった当初の訪問の目的を果たすことも出来、大満足。

マーラー交響曲第5番の第1楽章とブルックナー交響曲第9番の第1楽章のホールさながらの再生にも感動させていただきました。

またこの素晴らしい日常を味わいに伺いますので、よろしくお願いいたします。

【駐車場:有、喫煙:不可】

(注)新型コロナ・ウイルス対応でずっと自粛いたしておりましたが、県内の移動がとりあえず解除となったことを受け、私の大好きな「店のジャズ」をまた堪能していきます。。。周りの状況をみながら、今回私が定めたポリシー※を守りながら、変な非難を浴びることがないようくれぐれも留意します。

※【ジャズ冒険・再起動ポリシー】

1.入店時には必ずマスクを着用し、飲食等必要時以外はマスク着用を心掛けること

2.入店時には手をしっかりアルコール消毒すること

3.基本的に1時間以内で退店すること

4.マスター/ママの笑顔をしっかり心に焼きつけること

5.退店時には手をしっかりアルコール消毒すること

0コメント

  • 1000 / 1000

汝が欲するがままをなせ

九州でのジャズ冒険を中心に興味の赴くままジャズ・クラシック等について不定期に掲載。 タイトルはM・エンデ「はてしない物語」の含蓄に富んだ言葉で、サイト主の座右の銘。 ♪新しい秩序、様式が生まれる時代の幕開けです。この混沌を積極的に楽しんでいきましょう。危ぶむなかれ、行けばわかるさ、です。笑